あの「お騒がせアーティスト集団」が日本で初の個展を開催中!

アメリカ、ブルックリンを拠点とするアーティスト集団「MSCHF(ミスチーフ)」。

見たものに強烈なインパクトを残す作品を数多く発表し、何かと世間をザワつかせる彼らが、現在、日本で個展を開催中

「ミスチーフ?なんだっけ?」

と思った方でも、このアイテムを見ればきっと思い出すはず。

© big_red_boots_mschf / instagram

『鉄腕アトム』をオマージュした、2023年発表の「ビッグレッドブーツ(BIG RED BOOT)」。インパクト絶大なそのフォルムはちょうど昨年の今頃、本メディアでも紹介済み。

この他にも、億万長者に喰らいつくアイスやマンハッタンのリトル・イタリーで作られたレザーバッグなど、とにかくシニカルでパンチの効いたユーモア溢れるアートコレクティブが彼らの身上。

そんなMSCHFの初個展「No shoes. No phone. No service.」は、3月9日(土)まで中目黒「3110NZ by LDH kitchen」にて開催中。なんでも、2025年に日本で開催予定の個展を部分的に先行公開する趣旨もあるんだとか。

©MSCHF Courtesy the artist, Perrotin and Nanzuka
©Installation view at 3110NZ by LDH Kitchen

「3110NZ by LDH kitchen」は、日中にはアートギャラリーとして機能し、夜には高級鮨が味わえるレストランになる、という特異な空間。この独特な場所をチョイスしたのも、MSCHFらしいと言えるだろう。

同展では、2022年にニューヨークで発表した『Celebrity iPhones』と『Wavy Sneakers』の2シリーズの作品を展示。『Wavy Sneakers』はその名の通り”波打ったスニーカー”で、商標登録によって担保された権利の範囲について疑問を投げかける作品だ。

昨秋、先立って『HYPEBEAST』が紹介したところによれば、日本上陸前に韓国で開催された個展では、関係者へ「韓国の免許証をモチーフにした招待状」を配布していたらしい。しかも、SNSなどにアップされている顔写真を、1枚ずつ許可なく編集して制作されていた可能性もあるんだとか。

肖像権や著作権は……?と耳を疑いたくなる話だが、これこそ現代社会の常識やルールに疑問を投げかける彼らのスタイル。

保守的なこの日本で、型破りなMSCHFは何を企んでいるのだろう?開催すること自体に大きな意味を感じるこの個展だが、果たして無事に終えられるのか?

とにかく、見逃し厳禁!

MSCHF個展「No shoes. No phone. No service.

【会期】2024年1月17日(水)〜3月9日(土)
【会場】3110NZ by LDH kitchen 東京都中目黒青葉台1-18-7
【営業時間】水・木曜日 11:00〜16:00、金・土曜日 11:00〜17:00
【定休日】日曜、月曜、火曜、祝日

Top image: © MSCHF Courtesy the artist, Perrotin and Nanzuka
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。