「美容と医療」をテーマとした現代美術家・西澤知美の個展が開催中

東京・渋谷の「OIL by 美術手帖ギャラリー」にて、「美容と医療」をテーマに活動を続ける現代美術家・西澤知美氏の個展「ambiguous contours」が開催中。

会期は7月11日(月)まで

©カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC ART LAB)
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たとえば、注射器とリップグロスの先端を組み合わせた立体作品に、医療用ステントで支えられた心臓のカタチをしたガラスのネックレスといった作品群が表現するのは、現代の最新技術と、それが施される⾝体とそのフィクション性

ファンデーションやまつげエクステのような生身の身体を模したメイクを施したり、皮膚内部に脂肪やヒアルロン酸などを注入したり……。そうして肌表面を再構築することもはたして自分自身なのか?と、自分という存在について考えさせられるような内容となっている。

メイク道具と医療器具という組み合わせは、現代の行き過ぎた美容行為への警鐘とも捉えられがちだという。しかし、その核心にあるのは、人体の表面性への問いかけにほかならない。と西澤氏。

タイトルの「ambiguous contours」とは、あいまいな輪郭を意味する。

注目のミレニアル世代アーティストが創出したフィクションの世界に足を踏み入れ、自身のなかの「あいまいな輪郭」と向き合ってみてはいかがだろう。

©カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC ART LAB)
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『西澤知美「ambiguous contours」』

【会場】OIL by 美術手帖ギャラリー
【会期】2022年6月15日(水)〜7月11日(月) ※会期中無休
【開場時間】11:00〜20:00
【入場】無料

Top image: © カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC ART LAB)
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