イーロン・マスク、今度は「棒アイス」にされるww

金持ちを喰らっちまえ!

痛快なコンセプトの下に誕生したのは、億万長者たちの顔が描かれたアイスキャンディーというそのまんますぎる商品。

© mschf/Instagram

このキャンペーンは、アメリカのアーティスト集団「MSCHF(読みはMischief)」による活動で、その名もズバリ「Eat The Rich」。

「格差の開きすぎた現代では、世界の人々の5分の2の資産を足しても上位10人に及ばない」という事実を風刺し、富への反抗として生まれたのがこの「MSCHF SICLE」なる棒付きアイスだ。

つまりは“肥えすぎた億万長者たちは、美味しくいただいてしまおう!”というわけ。選ばれた味(人物)は以下の5種類。

・"Bite Bezos" =ジェフ・ベゾス(アマゾン)

・"Snack on Jack"=ジャック・マー(アリババ)

・"Gobble Gates"=ビル・ゲイツ(マイクロソフト)

・"Munch Musk"=イーロン・マスク(テスラ)

・"Suck Zuck"=マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック)

どれも「食に関する動詞」と「セレブの名前」で韻を踏んだユニークで秀逸なタイトル。

アイスになった億万長者は全員が巨大IT企業の創設者で、女性やアフリカ系の人がアイス化されていないのは、幸いというか不幸というか……資本主義の実情が現れているみたい。

© culted/Instagram

これは……なかなかに痛快な絵面w

あ、そういえばこの「Eat The Rich」というタイトル。どこかで聞いたことありません?

ミレニアルズの皆さんにはお馴染みであろう、これはあのエアロスミスの名盤『Get A Grip』の収録曲で、歌詞もそのまんまこんな感じ。

Eat The Rich, there's only one thing they're very good for
Eat The Rich, I take one bite now, come back for more
Eat The Rich, I gotta get this off my chest
Eat The Rich, I take one bite now, spit out the rest, uh huh!

まあ、「金持ちなんて一口食って捨ててやらあ!」みたいなね(笑)

真夏にアイスを途中で捨てることはないだろうけど、MSCHFのインスピレーションがそこにあるのは明らか(というか、そもそも“Eat the rich”というフレーズはルソーの詩が原点なのでルソーからの引用になるんだけども)。

そんな「MSCHF SICLE」は、7月の11〜13日までアメリカのいくつかの地域で販売されていたものの、すでに完売しキャンペーンは終了。

ぜひ世界中からあの金持ちたちに喰らい付いてほしいところだけど、MSCHFは同じ活動は繰り返さないことで知られているというから、再販には期待できなそうだ。

ともあれ、権力に文字通り“噛み付いた”斬新なアイデアには拍手を送ろう。

© Aerosmith/YouTube
Top image: © Jon Kopaloff/Getty Images for Chain Brands, Inc.
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。