占い信者は男性の方が多いらしい。最新レポートでわかったこと
英語圏には“Astrology girlies(占い女子)”や“Astro Girl”という言葉が存在するように、社会には「占い=女性のもの」というイメージが浸透している。
あまり違和感は感じないかもしれないが、どうやら実態は異なるらしい。
今年2月、米コンサル会社の「Harris Poll」が、占い(ここでは占星術)への意識に関する調査を行った。米国内の成人2067人を対象とした本調査は、占いに対する世代間の認識を調べることが主な内容だった。
一方で、特に興味深かったのが、男女間での占いに対する認識の差だ。ここでは、レポートから気になった部分をいくつか紹介したい。
「男性の方が」占いを頼り、お金を使う傾向
- 占いにアドバイスを求める人の割合
- 男性:40%
- 女性:30%
- 占いに対して課金する人の割合
- 男性:32%
- 女性:26%
- 占いに対して課金する月平均金額
- 男性:月平均$85
- 女性:月平均$65
社会のイメージに反して、女性よりも男性の方が占いにアドバイスを求める傾向が強いことが判明。その差は10%で、課金する人の割合も、使用する金額も女性よりも高かった。
課金額については男女間での収入差などが影響していることも考えられるが、少なくとも、多くの男性がアドバイスを求めて占いを利用しているのは間違いない。
続いて「占いと恋愛」に関する質問。ここでも、男性の占いへの関心の高さが露になっている。
- 「占いに基づく恋愛のアドバイスはより信じられる」と答えた人の割合
- 男性:38%
- 女性:33%
- 「占いがパートナーとの関係を改善してくれた」と答えた人の割合
- 男性:38%
- 女性:30%
- 「相手の星座が理由で付き合うのをやめた経験がある」と答えた人の割合
- 男性:26%
- 女性:19%
占いへの信頼度は軒並み男性の方が高く、「星座を見て運命を悟る」なんてロマンチックな考えを持つ人も、男性の割合が高い。
収入や支出といった社会的要因を抜きに、精神的な要素においても、女性より男性の方が関心を持つという傾向が窺える結果だ。
占いこそ、ジェンダーフリー。
最後に、「自分は完全な占い信者だ」と答えた男性は全体の19%で、女性の18%よりも若干多い結果に。
意外かもしれないが、いわずもがな、そもそも占いは「女性だけのもの」ではない。ちなみに、同調査で「占星術が自分に自信を与えてくれる」と答えたLGBTQ+の人は61%にも上る。
歴史的・宗教的な性別観にとらわれず、星の動きを元に自己理解を深め、自分の良さを認識して自信を高められるのが占星術の魅力。
Astorogirlだけでない──“Guys”にも“Queers”にも、星は等しく導きを与えているのだ。