もう「なんとなくお風呂」は卒業?Z世代の入浴事情と、心地いいバスタイムを作る3つの秘訣

慌ただしい毎日のなかで、唯一自分を労われる貴重な時間は何だろう? 多くの人が「入浴」と答えるのではないだろうか。

「CCCMKホールディングス株式会社」が行った2024年「入浴に関する調査」によると、多くの人が湯船に浸かる目的は「疲労回復」だと回答している。しかし、そのいっぽうで「入浴が面倒」と感じる人が約4割もいるという意外な結果も。同調査結果を紐解きながら、現代における「入浴」のあり方を見つめ直してみよう。

7割以上が実践
みんなの「入浴習慣」をのぞき見

同調査によると、1月~3月や11月~12月など、寒い時期になると7割以上の人が湯船に浸かると回答。いっぽうで、7月~9月の暑い時期には、その割合が5割以下に減るという結果になった。多くの人が気温の変化に合わせて、自然と入浴習慣を変えていることが分かる。

湯船に浸かる目的を見てみると、もっとも多かった回答は「疲労回復のため」で、全体の62.0%を占めている。続く2位は「リラックスするため」(57.4%)、3位は「心身をリフレッシュするため」(50.2%)という結果に。やはり多くの人にとって、入浴は一日の終わりに心身を解きほぐす、大切なリラックスタイムとなっているようだ。

「面倒」だと感じる人が約4割もいるわけ

入浴に癒しを求める人が多いいっぽう、同調査では約4割の人が「入浴が面倒だと感じることが多い」と回答。年代別に見ると、40代以下の女性にその傾向が顕著に見られた。仕事やプライベートで忙しい毎日を送る中で、バスタイムを削りたいと考える日もあるかもしれない。

興味深いのは、入浴中に何をしているかという質問への回答。比較的若い世代では、「スマートフォンなどでWEBサイトやSNSを閲覧する」という回答が上位を占めていた。いつでもどこでも情報に触れられる時代だからこそ、本来リラックスするために確保したはずの時間が、逆に脳を興奮させてしまっている可能性も。これはまさに、現代社会における「入浴の落とし穴」と言えるのではないだろうか。

ワンランク上のバスタイムをつくる
3つの秘訣

同調査では、シャンプーやボディソープといった入浴時に使用するアイテムについても調査を行っている。その結果、シャンプーは自分専用のものを利用する人が6割弱であるのに対し、ボディソープは4割弱にとどまるという結果になった。

シャンプーは髪質や香りなど、自分の好みに合わせて選びたいという人が多いのだろう。しかし、せっかくのリラックスタイムだからこそ、ボディソープやバスソルト、タオルなども、素材や香りにこだわった自分専用のものに変えてみてはどうだろうか。少しの手間を加えるだけで、いつものバスタイムがより贅沢な時間へと生まれ変わるはず。

さらに、「ながらスマホ」をやめてみるのもおすすめだ。デジタルから離れ、目を閉じてゆっくりと深呼吸をすれば、心身が解き放たれていくのを感じるだろう。好きな香りのアロマを焚いたり、ヒーリングミュージックをかけたりするのも効果的。自分だけの特別な空間を作り出すことで、より深いリフレッシュ効果を得られるはず。

入浴は、単に身体を洗うためだけの行為ではない。自分と向き合い、心身を充電する、貴重なセルフケアの時間。「なんとなくお風呂」を卒業し、今回紹介したアイデアを参考に、自分にとって最高のバスタイムをデザインしてみては?

👀GenZ's Eye👀

入浴中にスマホやタブレットで情報に触れている人が多いのは、生活のなかで「タイパ重視」という考え方が浸透しているからかもしれません。タイパが気になるからこそ、お風呂でぼーっとしているのなら同時に何かしていたいと思う人は筆者以外にも多いはず。お風呂に浸かる時間で好きな動画を観ることこそが、リラックスという人もいるだろうし。

お風呂時間が、自分にとってより良いものにできると何かとメリットがありそうだ。

Top image: © istock.com / AleksandarNakic
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