Z世代の半数が、運転免許を「とりあえず取らない」理由
若者の車離れが叫ばれるようになって久しいが、Z世代は車や免許取得に対してどういった意見をもっているのだろうか。
Z世代向けのマーケティングリサーチ会社「僕と私と株式会社」が、全国のZ世代302人(東京在住146人+地方在住156人)および東京在住のミレニアル世代96人を対象に、意識調査を実施した。
単刀直入に「車はほしいか?」という質問から。
都市部と地方という差はあるものの、Z世代のおよそ3人に1人は不要というのが現実。「不要」「どちらかといえば不要」を合わせると、東京で52.1%、地方でも35.9%がそう捉えているようだ。
ステータスや所有欲といったシーンでは、車はもはや語られなくなったとも思えるが……。「お金が自由にあったなら?」の質問には、東京、地方ともに「欲しい」が数字を伸ばしてくる。
ところで、運転免許の取得率はそもそもどの程度なのだろう?
上記グラフより東京のZ世代に注目して欲しい。「持っていない」の回答がほぼ半数。生活の足としても地方での車のニーズが高いことは容易に想像がつくが、それでも運転免許をもっていないZ世代が3割に迫る。
ひとむかし前までの「とりあえず免許とっとく」のような意識も次第に薄れ、身分証としての用途もマイナンバーカードをはじめ他のものへと取って代わったということだろうか。
最後は、「車に関するイメージ」。
東京・地方ともに第1位は「交通事故が怖い」、次位に「購入・維持にお金がかかる」「よく知らない」が並んだ。
特質すべきは、この「よく知らない」という回答ではないだろうか。EVや自動運転車化が加速するなか、Z世代は車そのものへの関心が薄れてきている。世の中が便利になればなるほど、若者の車離れは続くのかもしれない。
【調査概要調査名】東京&地方のZ世代に聞いた!車に関する意識調査
【対象条件】全国のZ世代とミレニアル世代(15~34歳)男女
【調査期間】2023年11月10日
【調査方法】インターネットを利用したアンケート
【調査有効回答数】:398名(東京在住のZ世代:146名+地方在住のZ世代:156名+東京在住のミレニアル世代:96名)
※地方=東京以外の都道府県