夏休みの子どもたちが「Maison KOSÉ銀座」に大集結。いったい、なぜ?
令和の子どもたちの自由研究のテーマは、いったいどんなものだろう?自分たちの夏休みを振り返っても、まさか自由研究を企業がサポートしてくれるとは思うまい。
が、昨今はそれが叶ってしまうんだから驚くほかない。
コーセーが提供する「メゾンラボ」
サイエンス&ビューティ体験
コーセーのグループ会社「コーセープロビジョン」の直営店、Maison KOSÉ銀座において、現在「なつやすみメゾンラボ」が開催されている。会期は8月23日まで。
なんでも、小学生を対象に夏休みの自由研究の題材となるような楽しいワークショップを実施してくれるようで、子どもたちはワークショップを通してサイエンスやビューティー、さらには化粧品の世界を探索することができるらしい。
発見と驚きの連続
楽しく学ぶ3コース
ワークショップの内容を覗いてみよう。
低学年向け:
「化粧品で楽しく遊ぼう!うちわに色付け体験」
アイシャドウやチークなどのメイクアップ化粧品を触ることから始まり、好きな色味の化粧品をその場で絵の具にアップサイクル。最後はうちわに色付け。
中学年向け:
「洗顔の大切さを学ぼう!もちもち泡体験」
泡の特性や泡立ての必要性を楽しい実験で学ぶ内容。肌にやさしい「キメの細かいもちもち泡」の作り方を体験しながら、スキンケアの重要性も理解できる一石二鳥のコース。
高学年向け:
「楽しく学ぼう!日焼け止め研究」
紫外線から肌を守る重要性や、日焼け止めがどのように紫外線を防ぐのかを実験で学ぶ内容。サイエンス好きの子どもたちも実験で大満足。
自由研究の新しい形
ビューティーとサイエンスの融合
どれも自由研究のいい“ネタ”となりそうだが、同イベントの企画担当者であるコーセー北山日和氏は、今回の取り組みを「夏休みの自由研究」という切り口から次世代に対して価値を提供するチャレンジと位置づけているようだ。いっぽうで、「価値提供の幅がまだまだ少ない」と今後の展開も見据えたコメントを残している。
化粧品の研究・開発は、化学、生物学、薬学といったサイエンスと密接に関わっており、さらに紫外線などの自然環境や多様性を育む感性との関連性もある。まさに自由研究にうってつけなテーマの宝庫。
まだ、スキンケアには無関心かもしれない子どもたちには自由研究の題材として、同行した親には、サイエンスを通してあらためてスキンケアやブランドをより深く知ってもらう機会となるに違いない。
次世代へのポジティブな
接触機会の創出へ
昨今、化粧品業界ではメタバースやVRを活用したマーケティングがトレンドだ。特にZ世代やアルファ世代へのアプローチとして、そうした技術の活用が注目されている。バーチャル試着やVRを使ったバーチャル店舗体験は、消費者にリアルな購入体験を提供し、ブランドへの興味を引きつける。
「なつやすみメゾンラボ」も、次世代へのポジティブな接触機会を増やす取り組みの一環ではないだろうか。というのも、未来の科学者や美容のプロを育てる“はじめ一歩”として、子どもたちにサイエンスやビューティの楽しさを教える絶好の機会となることを思えば。
既に行われているスキンケア教室や紫外線対策啓発活動などに加え、こうして顧客基盤を固めていくことが、次世代の顧客とのタッチポイントを増やすうえで重要になってくるのかもしれない。