本当にヤバい奴だけが集まる、前代未聞のリアルライブ「THE SECRET SHOW」

テレビ・メディアでは話せない、そしてYouTubeでも話せないとっておきの都市伝説だけを詰め込んだトークライブ「THE SECRET SHOW」が、来る11月2日(土)有明アリーナで開催される。

都市伝説というニッチなコンテンツながら、1万3500席はすべてソールドアウト。それも2公演ともにというのだから、注目度の高さがうかがえる。

前代未聞のこのライブを取り仕切るのは、動画クリエイターNaokiman Show(ナオキマンショー)と“霊がよく視える”芸人シークエンスはやとも。総合演出に3Dサウンド デザイナー/プロデューサー瀬戸勝之を迎えての、たった1日限りのイベントはいかにして実現へとたどり着いたのか。

イベントまで1ヵ月を切ったタイミングで、鍵を握る3名を招いての鼎談を行った。現在のエンターテインメント界が抱える苦悩と、それをまったく新しいクリエイティブで打破しようとする彼らの熱量。エンタメ新時代の転換点を予感させるイベントの舞台裏に迫る。

Naokiman Show(ナオキマンショー)

アメリカ・シアトル生まれ。都市伝説や未解決事件、ミステリーなどをテーマとして扱う動画クリエイター。世界のミステリー事件、陰謀論、スピリチュアルなど、解き明かされていない謎をテーマに動画を配信中。2017年7月に動画配信を始め、2024年8月時点でチャンネル登録者数は211万人以上。

シークエンスはやとも

吉本興業所属の“霊がよく視える”ピン芸人。芸人になった当初は霊感があることを隠していたが、出演したオーディションライブをきっかけに霊視の能力があることを明かしたところ先輩芸人の目に留まり、その勧めで本格的に霊視を始める。その的中力の高さが口コミで広がり、現在に至るまで「霊視芸人」として数々の人気TV番組で有名芸能人を霊視している。また、心霊話を展開している自身のYouTubeチャンネル登録者数は2024年8月時点で40万人、総再生回数7700万回を超えている。

瀬戸勝之(せとかつゆき)

3Dサウンド デザイナー/プロデューサー。株式会社studio SpaceLab代表取締役。360°の音声再生領域を活かし、聴覚のみで映像を連想させる『3D MUSIC』という新たな音楽ジャンルを確立。2017年、未来型花火エンタテインメント「STAR ISLAND」の演出を手掛け「経済産業省マッチング・アワード2017」の審査員特別賞を受賞。

前代未聞のトークライブは
いかにして動き出したのか?

©YUJI IMAI

最大約1万5000席ともいわれるキャパシティを要す大箱・有明アリーナだが、蓋を開けてみれば販売されたとたんにチケットは完売。それは、都市伝説界隈の「待ってました!」という期待の表れに他ならない。当の本人たちはこれをどう感じているのだろう。

シークエンスはやとも(以下、はやとも)

2年ほど前から「イベント一緒にやりたいね」と、なんとなく声をかけてはいたんです。ナオキマンはこれまで一度もイベントをしたことがありません。だけど、何百人っていうキャパの会場は違うなという感じを抱いていたんです。一緒にやるなら有明がベストだろうと思いました。

ナオキマンショー(以下、ナオキマン)

芸人さんとして舞台に立たれていることもあり、ライブの凄みを熱弁されていたのを覚えています。ただ、最初僕は全然やる気なくて。ライブや講演など声はかかるんですが、これまですべて断ってきた。コンテンツを作り込みたいタイプなんです。でも、そこから1年くらい経ってあらためて「やろう」って声をかけてくれたとき、僕のメンタリティ的にも「やれるかもしれない」と思えるようになっていたんです。最初の頃とは違ったよね?

はやとも

2〜3年くらいの付き合いですが、『Naokiman Show』を観ていてずっと凄いんですよ。それがステップアップしている姿を横で見ていましたから。おそらく自己肯定感の向上がメンタリティに起因しているんではないかと分析しています。

もうひとつは、瀬戸さんとの出会いだと僕は思っています。ライブシーンで活躍し、いろんな人のバックアップをしていらっしゃって。人の根底にある力をすごく信じていらっしゃる瀬戸さんと、ナオキマンのエネルギーが重なり合った感じがしたんです。その化学反応がもの凄くて。これをどこで爆発させるのがベストなのかと考えたとき、ラッキーにも有明と結びついたんじゃないかと思っています。

登録者数210万人を優に超すナオキマンの初ライブに相応しい舞台。偶然かそれとも必然か、こうしてふたりの舞台として有明アリーナが決定した。では、その大箱の演出をどうするか。

ここで登場するのが3人目のキーマン瀬戸勝之……だが、都市伝説と音響監督という、普段交わることのないであろう両者の接点は、いったいどこにあったのだろう。出会ったときのインスピレーションは「近しいものを感じた」という瀬戸に聞いた。

瀬戸勝之(以下、瀬戸)

昨年の10月ごろに友人から電話がありナオキマンが周波数のことなど興味があって、よければキャスティングさせて欲しいと会うことに。とにかく“波長”があったんです。都市伝説というフレームで活動されているけど、限りなくリアリストというか。もちろん都市伝説の余白の部分も大事にしながら、いっぽうでリアルなものも追求しているという点に共感するものがありましたね。すごくフィットした感覚がありました。

こうして瀬戸は『Naokiman Show』への出演を快諾。これまで人前で話してはこなかったテーマは大きな反響を呼んだ。後日、サロンのコメント数を見た瀬戸は感化されるものがあったと語る。自身が長らく研究を続ける超音波や周波数を、もうちょっと知ってもらうきっかけを作らないといけない。どこか偶然的な力を感じたそうだ。ナオキマンとシークエンスはやともから有明でのイベントの相談が舞い込んできたのは、まさにその直後だった。

日本のエンタメの復権
クリエイティブの新時代をつくる熱量

©YUJI IMAI

規模の大小はあれど、シークエンスはやともの話では過去にも都市伝説のトークライブは実施されている。だが、多くの人にとって「都市伝説」は、YouTubeという動画視聴の中でのコンテンツという印象が強い。それが今回オフラインで、しかもこれだけ大掛かりなイベントとして実現するに至った背景にあるもの。瀬戸が、日本のエンターテインメントが現在置かれている状況とともにその真意を語る。

瀬戸

自分が関わることで最大限なにができるだろうということを第一に考えました。音響を扱うなかで照明やレーザーとも関わりが深いのですが、今回ナオキマンとはやともくんのために世界に爪痕を残すものをつくりたい。ベースにあるのはお金ではないんです。もちろん、都市伝説というムーブメントを収益としていくことも必要だけど、今の日本経済においてエンタメ自体が縮小傾向にあります。だとしても、このふたりとやるならば赤字でもいいからベットすべきと思ったんです。日本から世界へ勝負するコンテンツに出会えたという気持ちになれたことも大きい。

ナオキマン

瀬戸さんに総合プロデュースをお願いした日、事務所でみんなに熱いトークをしてくれました。高度経済成長でみんなが夢をもってロマンを抱いていたあの頃の熱量が、残念ながら今の大人たちにはない。今のエンタメに欠けてしまっているものをこの3人なら取り戻せるんじゃないかって。

ある意味、バカにならなきゃこんなことできないと思うんです。これまでのテンプレートをぶち壊すような、この時代の新しいエンタメ。瀬戸さんがその風穴を開けてくれたので僕らはもう、そこに熱意を込めるだけ。

1991年生まれのナオキマンは、もちろん当時を知る由もない。それでも、20年以上の長きにわたりエンタメシーンを牽引してきた瀬戸の話はストンと腑に落ちるものがあったという。

高度経済成長期の大人たちが夢見たロマンを令和のいま、実現したい。新しいエンタメの時代を切り拓く熱量がチーム全体に浸透し、関わる全員が同じメンタリティになれた瞬間だったとナオキマンは語る。

はやとも

これまで積み上げてきた歴史と、初めてイベントをやるということ。そして「THE SECRET SHOW」というブランディングや演出に瀬戸さんが入ってくれたこと。やっぱり、人は期待したら来るんだなと思いました。都市伝説のイベントだから席が埋まるというわけじゃありません。1万3500人×2公演が完売したという事実は、そこに価値を見出せば、人はやっぱり動くんだという。ナオキマン、瀬戸さん、それぞれが根底のところを信じているというのがちゃんと伝わっているんだなと思います。

ナオキマン

僕もエンタメ好きだけど、アメリカのエンタメと比べると日本はどこか物足りなさを感じていました。ライブでも埋まらないという話も聞いていたし。でも、自分がライブでやるからには、みんなの価値観をぶっ飛ばして前代未聞のイベントをやらなきゃいけないし、それをみんなに見せたい。もう、そればかり考えていますね。

クリエイターとしてのナオキマン
心境の変化、止まらない成長

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ところで、数多くのYouTuberと親交をもち都市伝説業界にも顔の広いシークエンスはやともが今回のイベントに向け、真っ先に声をかけたのがナオキマンだった。「知名度や再生回数を度外視してもナオキマンを選ぶ」と強調するシークエンスはやともは、パートナーにどんな期待を寄せていたのだろう。

 

はやとも

僕のなかでナオキマンは、YouTuberではなくクリエイターです。つねに新しいコンテンツをクリエイトし世に送り出す人間なんですよね。

仮にYouTuberがステージをやるとしたら、YouTubeの世界観をそのままステージ上で繰り広げると想像がつきます。でも、クリエイターが新しいショーを任されたとき、必ずやそれまでにない新しいものを生み出すはず。それは僕には想像がつかないワクワクさせてくれるもので、初めてライブに立つナオキマンがステージで作り上げるものって、いったいどんなものなんだろう。生きていてこれほど胸を熱くさせるものはないと思いました。

『Naokiman Show』がリアルなステージとなったら……。それは自らもライブやステージに立つことの多いシークエンスはやとものひとつの願望でもあった。けれど、「いつかライブをやれたらいいね」と最初にナオキマンを誘った頃の熱量は、まだそれを実現へと向かわせるには小さな火種だったのかもしれない。それが、ともに都市伝説業界をリードし付き合いが深まるなか、“夢の構想”は徐々に輪郭を鮮明にしはじめ、やがて「とうとう見つけた」という確信へと変わっていった。

ナオキマン

最初は単純に気持ちが乗らず、はやともさんの言うロマンに気づけていなかったんですが、1年かけて僕の活動の幅もかなり広がりました。外でロケしてみたり、いろんな人との出会いもあり、交友関係が増えた頃から不思議と自信というか「みんなを楽しませることが今ならできるかも」というメンタリティに変わっていきました。

自分で言うのも恥ずかしい話だけど、ライブが決まった2024年3月から半年間の成長がエグくて(笑)。こういう大規模イベントで大勢の大人が関わるなかで企画を詰めていく。大きな案件を決めてその規模感とプレッシャーを何百人の大人とやりとりしていくうちに、自然と成長していっていることを実感するんですよ。それって人生で初めての体験で、ここまでワクワクできることって本当に少ない。新たな刺激を得ている感覚です。これほどの熱意を注いでみんなで打ち込んだ経験は、間違いなく自分の成長につながりました。だって最近、YouTube作れてないですからね(笑)

100人、1000人の企業ならばこうした経験も当然なんでしょうけど、瀬戸さん、はやともさん、そして僕。すべてを決定する立場にあり、説得力も必要だしもちろん責任感も必要。この立ち位置だからこそ経験できているんだと思います。自分たちの意思決定で決めていく、そのことに恐怖感はまったくなく、むしろ「俺たちじゃないとできねえ」くらいに今は思っています。

YouTubeでは表現できない
ライブという“リアル”の価値

©YUJI IMAI

鼎談を実施した10月5日、本番までもうあとわずかというタイミングながら、いまだ舞台裏は細部の詰めの段階にあるという。「都市伝説」というコンテンツ自体は決まっているわけだから、演出や運営はさほど難儀をしなそうに思えてしまう。だが、じつはここにもナオキマン、シークエンスはやとものクリエイティブを最大限に引き上げようとする瀬戸なりの狙いがあるようだ。

瀬戸

これまで培ってきた僕のなかでの知見やアイデアは当然あります。でも、それに当てはめることがはたして正しいのかなと思ったんです。新しいものを創るときに過去の経験はプラスにもなるが邪魔にもなる。とくにナオキマンにとっては初ライブでもある。ギリギリまで討論できるように、自分は一歩後ろに控えようと思ったんです。ふたりの意見を吸い上げ、同じフェアな環境をつくりあげることが僕のミッションでもあった。

そうしたら、想像以上にクリエイティブで返してくれました。ふたりの熱量に呼応するように僕ら裏方チームも上がっていけました。ものづくりとしては過去例をみない、演者さん、裏方が同じ目線になれたんです。僕にとってはかなりレアなケースで。もちろん、クオリティを高めていくうえで、時には意見の相違もあり対立的な要素もいい意味で出てきたりしますが、演者さんがそうやって真剣に向き合ってくれることでブリッジになるんです。

はやとも

ライブって普通は3ヵ月くらい前には音響、照明、すべてFIXしていることがほとんどです。でも、瀬戸さんはそれを本当のギリギリまで、ボクらだけでなく関係者全員に自由に考えさせてくれている。絶対それでいちばん切羽詰まるのは瀬戸さんなのに。それでも好きに考えさせてくれて、自分たちの表現したいこと、アイデアを出させてくれる。ここまで自由度の高いライブは、少なくとも僕レベルでは見たことがありません。

瀬戸

ほんと、予算がFIXしたの3日前ですからね。戦いエグくて(笑)でも、そこは裏方や制作チームに頼った考え方を持ち込まれると多分ビジネスになってしまう。それだと僕らの努力がなくなってしまうから避けたかったんです。

ビジネスは結果とともに広がってくれたらいい。「損して得とれ」じゃないけど、まずはいいものを創る。それがお金になるという、当たり前のあり方にエンタメ業界を戻したかったというのもあります。決められた予算の中での取り合いではなくね。

本来裏方としては察しちゃいけないんだけど、彼らふたりがいいものを作りたいというなかで予算が付いてこないという、今の日本経済の市場にあって「無償でもいいからやりたい」って言える人が、YouTuberのなかにどれだけいますか?って話なんですよ。だから僕ら裏方チームはその想いに対して全力で対応できるようにお金の部分でもできる限りの限界を話し合い、向き合ってきました。

そういった意味で彼らふたり、必ずやいいパフォーマンスを見せてくれるでしょうし、共演者、スタッフ、業者、アルバイトの人たちも含め一つのストーリーが完成しつつある実感があります。僕自身、本当の意味でみんなが同じ志でイベントをつくるのは初めてのことかもしれない。

はやとも

これだけ作り込んだものの価値がドーンと開いたときに、多分「先行者優位」が働くはずです。規模の大小はわかりませんが、おそらくどんどん価値は上がっていくでしょうから、二度とこの価格では体験できないと思います。

新時代のエンタメが切り拓くもの

©YUJI IMAI

1部、2部、内容もゲストもそれぞれ異なるこの日限りのトークライブは、ライブ配信もされなければ自主規制音の「ピー」も一切なし。コンプラ度外視の正真正銘、ライブでしか語られない話というのだから、その希少性は計り知れない。

「何が起こるかわからない」と、本人たちも興奮ぎみに語るように前代未聞のトークライブは、蓋を開けてみないことにはわからない。

ナオキマン

今のエンタメ業界って、どこか張りぼてじゃないけどビジネス的に“プロレス”をつくらせたり、いいものでなくても「いい」と言ったり。メディアも込みで茶番劇を繰り広げているように見えてしまう。僕らは本気でロマンを求め、物事をよくしようとしたり、本気で取り組むことで「俺たち生きてるぜ!」って実感できる、そういったエンタメを届けたいと思っています。

ヤバい人たちを呼ぼうとしてますからね。SPつけなきゃいけないレベルかも。ゲスト出演者たちもみな覚悟を決めてくれています。僕らの熱意と彼らの熱意が掛け合わさり、本気で時代を作ろうとしてる人たちが集まるライブなので、来てくださる人たちは、同じように価値観がパーンと開いて、「時代をつくる」という感覚に100%なれると思います。これ、全人類でやったら一気にボーンて人類底上げになるんじゃないかな。間違いなく人類覚醒計画ですよね(笑)

瀬戸

今回のイベントでは、360個近くのスピーカーをアサインし個別の音源ソースを再生できるシステムを構築するわけですが、「ギネス世界記録」になるらしくて申請しました。間違いなく世界初と謳えるもののひとつになります。なぜ360個も必要かって、これ数字じゃないんですよ。より多くの人にこの想いを届けるにはそれだけのスピーカーが必要だったんです。そのためには客席も潰さないといけなくて、運営側との戦いもありました。

ライブでしかできないことを演出するため、ホログラムや立体映像に加え3Dサウンドという掛け算で勝負します。立体的に音で表現するというのは今回が世界初の試みとなると思うので、そこで繰り出される彼らのメッセージを個人的にも楽しみにしていますし、来ていただくお客さま、関係者さまにどういった思いを伝えようとしているのか、ぜひ楽しみにしてください。

はやとも

無教養の人だと難しいかもしれない。わかりやすいのが、『ナオキマンの知らない世界』という彼のコンテンツには結構ピーが入るんですよね。それってコンプライアンス違反の言葉を使っているわけではないんです。普通にピーをとっても一般の人たちは何がヤバいかわからないと思うんです。でもそれがイベントではボコスカ出てくるはずなので、そこを楽しみにしてもらいたいですね。

ちなみに、僕は他のプレゼンターとはまったく違うことをします。ジェットコースター乗るつもりで来てください。かなり作り込まれたものになるので楽しみにしてください。下手したら金輪際出てこないかもしれない。

瀬戸

テクニカルな部分でいうと、幽霊が出やすいと言われる周波数は表現しようと思ってます。それを皆さんが体験してはやともくんが登場した時のお客さんのアレルギーは責任取れませんけどね(笑)

それから、今回集まれなかった人たちのために、立体的にコメントを映し出す仕掛けを考えています。僕らもなにか「気持ち」を育みたいなと思っていて。音とみなさんの気持ちをスクリーンで映し出すことは可能なので。

ナオキマン

そうですね。「期待」でも「思い」でもいいので、そういったものを会場全体に映し出すことができたらいいですね。涙出ちゃうだろうな〜。

©YUJI IMAI

「ライブというものの価値をひとつステージアップしたい」と意欲を口にした瀬戸。YouTubeからリアルなステージへと舞台を移し、世界へ向けて発信するコンテンツは、長らく停滞するエンターテインメントにどう新風を吹き込んでくれるのだろうか。

はやとも

YouTubeをやっている人間がこんなこと言うのも変ですが、たぶん無料であることに慣れすぎている。そこに対して文句をいうことも当たり前になっている。これからエンタメは良いものであればあるほど有料になっていくはずです。無料のものは文句ばかりでコンプラに基準を合わせた、今のテレビと同等のものになってしまうような気がします。

クリエイターが表現したい上質なものは、ある程度敷居の高いところに位置していくだろうな。でもそれは富裕層にだけ開かれたものではなく、意識の変化が起こった人に開かれていくものになるのではないでしょうか。

ナオキマン

未知のものやロマンにベットできないのが今の社会。でも、そういったエンタメへの希望をもう一度世界全体で見出せれば、たぶん投資がまた始まると思うんです。それができれば、新たな可能性やテクノロジーやビジネスがどんどん生まれていって未来が作られていくと思います。僕らの希望にベットしてくれた人たちに向けて、本当のロマンをこのライブでぶつけたいと思います。

瀬戸

僕らの今回のイベントは、ただただ今あるピュアな熱い気持ちを全力で表現していくので、ぜひ会場に来られる方はそれを楽しんでいただきたいですし、抽選で落ちてしまった方たちに対してもこの二人ならきっとなにか考えてくれると思うのでそれも期待していてください。

まずはこのイベントを成功させ、次回そういった方々になにかホスピタリティを返せるように考えています。僕の夢は将来ラスベガスで「THE SECRET SHOW」やることなんで!そこも期待していてください。

ナオキマン

いや〜、マジそれだわ。言葉って口に出すと実現しちゃうからね。

はやとも

瀬戸さんのラスベガスって、半分冗談じゃないと思うんですよ。日本から世界へ向けて発信できるエンタメとして、日本ってこんなことできるんだって。本当に持っていけるものをここからつくっていけばちゃんとできるんだという、その現実が泣きそうになるんですよね。

11月2日のイベントを終えたとき、ナオキマン、シークエンスはやともはどんな進化を見せるのか。その先にどんな爆発力がうまれるのか。そこにも期待せずにはいられない。「夢はラスベガスでやること」瀬戸のその言葉は決して遠くない未来を捉えているような気がしてならない。

Top image: © YUJI IMAI
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