五感で酔わす氷の誘惑。奈良ホテルの「シェイブカクテル」

煌びやかなバーカウンター、静かに揺れるグラス、そして芳醇な香りに包まれる大人の時間。カクテルは、五感を刺激する、魅惑的なお酒の楽しみ方のひとつ。そんなカクテルの世界に、新たな波が押し寄せている。

クラシックホテルとして名高い「奈良ホテル」が仕掛ける、進化系カクテル「shavecocktail(シェイブカクテル)」の登場だ。

氷の芸術が織りなす、新感覚カクテル

シェイブカクテルは、氷結させたお酒を削って作る「大人の食べるカクテル」。最大の特徴は、その滑らかでふわふわとした独特の食感だ。これは、従来のかき氷機とは一線を画す、最新鋭のかき氷製造機「氷室~himuro~」によって実現したもの。「氷室」は、独自のスライドシェイビング機構と、2種類のテイストを同時に削るデュアルシェイビングシステムを搭載しているという。

氷室~himuro~©株式会社ジェイアール西日本ホテル開発

伝統と革新のマリアージュ

©株式会社ジェイアール西日本ホテル開発

用意されるメニューは、「バニラフランジェリコ」と「テキーラサンライズ」の2種類。

バニラフランジェリコ」は、ヘーゼルナッツの香りが漂う優しい甘さに、焦がしキャラメルナッツとドライフルーツの食感がアクセントになった、デザート感覚で楽しめる一杯。

いっぽうの「テキーラサンライズ」は、シャリシャリとした食感と共に、テキーラの力強い風味とオレンジの爽やかな酸味が口の中に広がる、大人の味わいに仕上がっている。

これらのカクテルを提供するのは、2024年に創業115周年を迎えた「奈良ホテル」。桃山御殿風檜造りの重厚な雰囲気のなか、革新的なカクテル体験を提供する試みは、まさに伝統と革新の融合。

©株式会社ジェイアール西日本ホテル開発

パーソナライズ化が加速する
お酒の楽しみ方

近年、お酒の楽しみ方も多様化している。従来のバーや居酒屋だけでなく、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなど、手軽にお酒を楽しめる環境が整ってきたことも、市場拡大を後押ししていると考えられる。

シェイブカクテルも従来のホテルのバーで提供されるカクテルとも違う、単なる飲食の場を超えて五感を刺激する体験を提供することで、顧客満足度を高め、特別な時間を演出する、新しい試みと言えるだろう。

歴史と伝統を重んじる奈良ホテルだからこそ実現できた、この挑戦。古都奈良の静寂に包まれた空間で、歴史と革新が織りなす、唯一無二のカクテル体験に酔いしれてみては。

Top image: © 株式会社ジェイアール西日本ホテル開発
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。