資生堂が発見した“ストレス臭”に着目したミスト、『StressG Harmonizer』
日々の生活で感じる緊張や不安。実は、そのような心理的ストレスが、私たちの肌から特有のにおい、“ストレス臭”として放出されていることをご存知だろうか。
資生堂は長年の皮膚ガス研究からこの現象を発見し、そのケアを目指した新しいビューティープロダクト『Stress G Harmonizer』を開発。
これは、同社のオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)」から生まれた、現代人の抱える課題に寄り添う一品だ。
資生堂が解明した“ストレス臭”と新商品『Stress G Harmonizer』
資生堂の研究によると、人が緊張による心理的ストレスを感じると、皮膚表面から放出される気体、いわゆる皮膚ガスの中に特徴的なにおい成分が現れるという。この現象を“ストレス臭”と名付け、その主要な成分も特定している。
興味深いのは、このストレス臭が、発している本人自身の心理状態にも影響を与える可能性があるという点だ。
資生堂が行ったPOMS(Profile of Mood States:気分プロフィール検査、一時的な気分や感情の状態を測定する質問紙法)を用いた試験では、ストレス臭のサンプルを嗅いだ被験者の心理状態において、「混乱」「疲労」「緊張-不安」といったネガティブな項目が有意に増加することが確認された。つまり、無意識のうちに発生するストレス臭が、さらなる心理的な不快感を引き起こす悪循環を生む可能性が示唆されるのだ。
『Stress G Harmonizer』は、このストレス臭に着目し、「ハーモナージュ香料」を配合することで対応する。
ハーモナージュ香料とは、特定のにおい成分を包み込み、異なる調和のとれた香りに変化させることで、気になるにおいを目立たなくする技術。
これにより、ストレス臭そのものをケアし、心地よい状態へと導くことを目指している。

オープンイノベーション「fibona」が生み出す共創型ビューティー
このStress G Harmonizerを世に送り出したのは、資生堂研究所のオープンイノベーションプログラム「fibona」。
2019年に始動したfibonaは、資生堂が1世紀以上にわたり培ってきた豊富な研究開発の知見と、スタートアップ企業や生活者といった外部のユニークな発想やテクノロジーを融合させることを目的としている。
fibonaが目指すのは、「世の中にない」新しい価値を持つビューティープロダクツの共創だ。生活者からのフィードバックやニーズの変化に迅速に対応し、従来のブランドの枠組みにとらわれず、自由な発想で製品開発を進める。
研究員と生活者が直接対話できる共創コミュニティを通じて、新しい化粧品文化を育み、一人ひとりが持つ美への好奇心を引き出すことを重視している。
Stress G Harmonizerも、まさにこのフィロソフィーを体現した製品と言える。商品は、横浜にある体験・発信拠点Shiseido Beauty Park1階のfibona Labにて2025年5月27日より限定発売される。
このラボでは、製品を実際に試した生活者の感想を研究員が直接聞き取り、今後の開発に活かしていくという循環型の開発プロセスを採用する。
Stress G Harmonizerは、気になる時に手や顔などどこにでも使える手軽なミストタイプで、1回2~3プッシュが推奨されている。
やわらかなミストが肌を包み込み、ストレス臭をケアすることで、どんな時でも心地よく、自分自身を整える体験を提供する。
これは、目に見える美しさだけでなく、心の状態にも配慮した、新しい時代のビューティーケアの形と言えるだろう。現代社会のストレスと向き合う全ての人々にとって、心強い味方となる可能性を秘めている。

【商品概要】
■商品名・容量・価格
資生堂フィボナ03-160
<ミスト状化粧水>
Stress G Harmonizer
20mL
価格2,200円(税込)

香り詳細
資生堂フィボナ03-160
(無香性)

資生堂フィボナ03-160
(有香性)
ヒノキ
