普段はバッグ、もしもの時はバケツに。日常に溶け込む防災アイテム「izatoki」
防災リュック、最後に中身を確認したのはいつでしょうか。「買ったはいいけど押入れの奥」——そんな人にこそ知ってほしいバッグが、大阪・岸和田から届きました。
「しまう備え」から「使う備え」へ


防水バッグ「izatoki(イザトキ)」は、大阪府岸和田市のブランド・7eme ciel(セティエームシエル)が手がけるプロダクトです。
コンセプトは「日常も、もしものときも」。プールや温泉帰りに濡れたタオルをポイッと放り込む、キャンプで汚れたギアをまとめる——そんな「ふだん使いの防水バッグ」が、非常時にはバケツになり、シートになり、持ち手を外せばロープにもなる。
この発想の土台にあるのが「フェーズフリー」という考え方です。日常と非常時をわざわざ分けず、いつも使っているものがそのまま備えになる設計思想のこと。izatokiは2023年にこの分野の専門アワード「フェーズフリーアワード」で入選し、その後、大阪・関西万博への出展や岸和田市のふるさと納税返礼品にも採用されています。
素材にはアウトドア用の防水ナイロンを採用し、金具をできるだけ使わないシンプルな構造。丸ごと洗えるので、濡れ物や汚れ物を気兼ねなく入れられます。サイズはS・M・L・Bigの4展開で、使わないときは折りたたんで収納可能です。
出産直前の停電が、バッグの原点になった
開発者は元パタンナー(型紙の設計者)。2018年9月、第二子の出産をわずか1週間後に控えたタイミングで、台風による停電に見舞われました。
ただ、登山やクライミングが趣味だったことから、日常的に食料や日用品をストックしていたそうです。周囲が混乱するなかでも比較的ふだんに近い生活を送れた——その体験が「特別な防災グッズを増やすのではなく、いつも使っているものが、いざというときにも役立てばいい」という発想の出発点になりました。
服飾のプロとして培ったパターン設計や素材選定の知識が、金具を排したシンプル構造や、1つのバッグで5通り以上の使い方ができる多用途設計に活きています。
「備えなきゃ」の前に、暮らしを変えてみる


日本の国土面積は世界の約0.25%にすぎないのに、2004年から2013年に世界で起きたマグニチュード6以上の地震のうち約18.5%が日本周辺で発生しています(内閣府「令和元年版防災白書」)。2026年7月には熊本県で震度7を観測する地震も起きました。
「備えなきゃ」と思うたびに、専用の防災セットを買い足す。でも、その多くが押入れの奥で眠ったまま——そんな経験に心当たりがある人は少なくないはずです。
izatokiが提案しているのは、防災グッズを「増やす」ことではなく、ふだんの持ち物を「備えに変える」という視点の転換。毎日使うバッグがそのまま非常時の道具になるなら、備えのハードルはぐっと下がります。
次に防災リュックを開けるより先に、まず「毎日持ち歩けるかどうか」で選んでみる。それだけで、備えとの距離はずいぶん変わるかもしれません。
izatoki
【販売】izatoki オンラインショップ
【公式サイト】izatoki 公式サイト
【サイズ展開】S/M/L/Big(折りたたみ収納可)






