9歳年上の彼氏が教えてくれた「新しい価値観」
歳が離れた人との恋愛は、戸惑うこともある反面、学べることも多いもの。特に、自分の知らない豊富な知識を持つ“年上の彼氏”は、世界を広げてくれるという点で、女性にとって大きな存在です。
今回紹介する記事は、30歳の彼氏と付き合っているという21歳のCelesteさんが「Elite Daily」にまとめたもの。交際を通じて彼が教えてくれたことを、感謝の気持ちとともに記しています。
水曜の朝、彼は私に爆弾を落とした。来月、仕事のため香港に引っ越すというのだ。企業で何年も働いている人にとっては珍しいことではないかもしれないが、私には痛恨の一撃だった。突然、世界中の何千人もの駐在員に同情してしまうような気分になった。
自分のことを大人っぽいとも、年上の男性ばかりを好んでいるとも思わないけれど、出会った瞬間にお互い惹かれるものを感じた。9つの歳の差は絶望も劣等感も感じさせなかった。彼が私を同等に扱ってくれたので、私たちはまるで大学の友達と話すように、いろいろなことを話し合った。
もちろん、年代が違うから興味や影響は違った。彼はブリトニー・スピアーズとクリスティーナ・アギレラのライバル関係や「The West Wing」の再放送の話をした。Snapchatを使うのに私の助けが必要だったりもした。
年上の男性と付き合うことで、彼は私に尊敬以外にも多くのことを教えてくれ、視野を広げてくれた。
「素人ほど強い嫉妬心を持つ人はいない」-オスカー・ワイルド
『Teleny』(※官能小説のタイトル)を読んでいたとき、この引用文が目についた。そして頭から離れなかった。
私はいつもロジカルシンキングのスキルや感情のコントロールに自信を持って生きてきた。だから、依存から生まれる嫉妬や非合理的な感情を消し去るようにしてきた。特に、彼が私のことを学生扱いして、私を上手くコントロールしていると感じた時は強くそう感じた。
でも、30歳の彼は私よりずっと恋愛経験が豊富なことに気がついた。誰かを愛し、失った経験が既に何度かあるのだ。若い人はまだまだ情熱的で感情に動かされる。たとえ、自分ではロジカルだと思っていても。
社会へ出るための“準備”を
一緒にしてくれた
彼は私が社会人になるための準備として多くの話をしてくれた。私は前もって人生の教訓を知っておきたいタイプ。遭遇するかもしれない落とし穴を確実に避けられるように。
血の気の多い若者のうちは、努力すれば夢は叶うと信じている。そして、正しい道を進むかぎり、いつか目的地にたどり着ける。そう彼は教えてくれた。
しかし、大人はゆっくりと外部のことをコントロールするようになる。人生の困難に直面した時、人間はいかに無力かということに気づくからだ。
彼はすべての新入社員が会社と上手く付き合えるわけではないことも教えてくれた。学業での成功は必ずしも仕事での成功につながるわけではなく、その他多くの要因も絡んでくることも。
もっとも大切な気付きは
“今”を精一杯生きること
歳の差が引き起こす避けられないことがある。
まず、学生の私は理想や理論、哲学を友達と話すのが好き。ときどき、息苦しい環境に文句を言ってしまうけど、大学はアイデアを話し合い、豊かな会話ができる人と出会う素晴らしい場所。必ずしも大きなインパクトがあるわけではないけれど、私と友達は映画や性、宗教などさまざまなことを話して楽しんだ。
でも、人がライフサイクルの別のステージに移ると、責任や環境が生まれ、そのことが自分の興味にも影響を与えることになる。大人は不真面目な議論をやめ、いま起こっていることにより興味を示す。ときどき、私が興味を持っていることに、彼が関心を示さずがっかりしたもの。もし、相手が友達なら、もっと話が盛り上がったはずなのに。でも、彼は大学生の議論のフェーズよりずっと先に行っているのだと気づいた。
“若者”として感謝すべきことがたくさんあることにも気づいた。25歳を過ぎると今までと同じ量を食べたとしても、代謝が落ちるため、恐ろしいほど体重が増えることも聞いた。
私は金曜に仕事に行き、友人の家に泊まって、翌朝はパーティの準備のために出かけて、午後はビーチでのんびりすることもできる。7時間も眠っていなくても、朝早く起きて日曜に教会に行くエネルギーもある。でも、彼は金曜の夜にクラブに行くことは彼の体力を完全に奪い、回復には丸一日かかると言った。
平日、彼は23時頃には眠る。若さを無駄にしているという恐怖は、今のライフスタイルへの感謝を生み、私を快楽主義へと駆り立てる。
未来のことはわからない。だから、今を精一杯生きたいと思う。年上の人と付き合って学んだ新しい価値観が、そう教えてくれた気がする。
Licensed material used with permission by Elite Daily