人生の「道しるべ」になる言葉をくれた。年上の彼氏に感謝してます。
私にとって人生は、常に目隠しをしたまま一本道を歩いているようなもの。先が見えないから楽しいこともあるんだけど、そうじゃない部分もたくさんある。だからこそ、親だったり、友人だったり、自分と違う視点から物事を見ている人の話を聞くのが大切だったりすると思うんです。
今回紹介する「Elite Daily」の記事は、年上の恋人から人生の教訓を学んだ女性の話が書かれています。まだ経験していないことを知れたことで、彼女の考え方は大きく変わったそうです。
まだ知らない世界の扉を開くと
小さなことで悩まなくなる
水曜の朝、「1ヶ月したら香港へ転勤する」と、年上の彼から驚きの発言がありました。企業で何年も働いている人からすれば、ごく当たり前のことだと思う。でも、私にはとてもショックな出来事でした。
正式な恋人ではないけれど、3ヶ月間の付き合いで強い心の繋がりを感じていた。それに、生まれた国を飛び出してまで、全てを愛する人に捧げた世界中にいる何千人もの人々の気持ちもわかるような気がしていた。
自分のことを大人だと思ったことは一度もないし、年上の男性が好みのタイプというわけでもない。そんな私が、彼とは出会った日から意気投合したのです。
年の差を気にせずに対等に扱ってくれる彼のおかげで、大学の友達と会話している時のように色々なことを話し合えました。9歳の差は障害になってはいませんが、興味や影響を受けているものが合わない時もありました。
例えば、彼から聞いたブリトニー・スピアーズとクリスティーナ・アギレラが人気争いをしているって話。それに『The West Wing』の再放送を見ていたり、スナップチャットの使い方も知らなかったりしたこともありました。
そういう時は世代の違いを感じましたが、珍しい話を聞くことができ、いろいろなことを学べて、今までよりもずっと世界が広がったのです。
「No one is gifted with such strong feelings of jealousy as amateurs. (素人ほど強い嫉妬の感情を持っている人はいない)」— オスカー・ワイルド
『Teleny』を読んでいた時にこの名言に出会い、雷に打たれたような衝撃を受けました。私は、倫理的な行動ができると思うし、感情に流されることも少ない。だけど、嫉妬や執着によって、誰かに必要とされたいという気持ちになることもあります。そういう時は、自分に嫌気がさしてイライラしてしまうことも。
そんな私のことを彼は誰よりもよく理解して、上手くコントロールしてくれている。そのことに気づいた時、自分はまだまだお子様なんだなって思いました。
30歳の彼は過去にたくさんの恋愛を経験しているだろうし、愛することも失恋もしてきたはず。そういう経験があって、強くなったんだと思うけど、21歳の私にはまだそれがよくわからない。
自分では道徳心の強い人間だと思っていても、情熱的であり、感情に動かされてしまうのが若者だと思う。
大人になると、責任や考えなければいけないことが山ほどある。だから、WhatsApp(ワッツアップ)の青いチェックマークがついていても、すぐにメールを返信しなくても気にも留めない。そんなことには振り回されたりしないのです。
経験していない社会を知れて
心の準備ができた
年上の彼氏がしてくれる話のおかげで、社会人になる準備ができたと思います。いざという時に正しい判断ができるように、前もって他の人の経験を学べるのは嬉しいこと。
彼曰く、「夢はいつでも手の届くところにある」。情熱的な若者はこう思い、自分が進みたい道を行けば、きっと目的にたどり着くと信じている。
しかし、この考えは大人になるにつれて外からの影響により変わっていく。人生で面食らう出来事を経験して環境に従わなければいけない時、自分の非力さを思い知らされる。学業での成功が職場で活かされることは少なく、他に求められることがたくさんある。だから、全ての新入社員が会社で上手くやっていける保証はどこにもないということ。
彼の話はすごく説得力があるけど、未来のことに怖気付いたわけではありません。現実に経験する前に、自分の理解はどんどん先に進んでいるから怖くないのです。
未来がわからないからこそ
「今」を全力で生きる
どんな時にも、歳の差がもたらす避けられない事態はあります。学生である私は、同級生と理想や人生について語ることが大好きです。窮屈な学校について文句を言うのも好きだけど、大学は多くの人と有意義な会話ができる特別な場所。現実に大きく影響を与えるものではないけど、恋愛から宗教まで幅広く話せる時間は楽しい。
でも、人生のステップが上がると責任も環境も変わり、興味は別のところへ移ります。大人になると、目の前にあることに注目するだけで、他のことには関心がなくなるもの。私にとっては心惹かれることであっても、社会人の彼にとってはそうではないことがあります。大学レベルの話では満足できないのはわかっています。そんな時はがっかりしてしまうけど、代わりに話を聞いてくれる友達がいる。
25歳を過ぎた途端に新陳代謝が低下して、20代前半とは違いすぐに体重が増加してしまう。そんな話を聞くたびに、今ある若さをありがたいと思う。
金曜日は午前中から仕事に出て、友達の家で寝て、翌朝はパーティの準備に出かける。午後はビーチで遊んで、7時間以下の睡眠でも早起きして教会に行くパワーは十分にある。
一方彼は、金曜日の夜にクラブで遊んでエネルギーを完全に消費して、土曜日を1日使わないと復活できないらしい。そして、平日は夜の11時頃には必ず眠るそう。
そういう彼の姿を見て気づいたのは、若い時に持っているエネルギーは、いつか衰えてしまうということ。でも、その恐怖があるからこそ今の私のライフスタイルに感謝できる。未来がどうなるかなんて誰にもわからないからこそ、今ある時間を最大限に活かしたいと思う。それを年上の彼から学べたことで、自分とは違う目線から物事を見れるようになったのです。