ついに、ガン検診に「昆虫」を使う時代がやってきた

なんとも不思議な見た目の透明な器ですが、実はこれ「ガン発見器」なんです。2013年のDutch Design Weekにも出展されていたもので、中に息を吹き込んだ後のハチの動きでガンかどうかを判断できる仕組み。

どうやらハチには探知犬以上に敏感な嗅覚が備わっており、空中に飛散する分子を認識できるほどなのだとか。

ハチの動きで
病気をチェック!

もし呼気に特定の臭気が含まれていれば、その匂いをたどってハチは小さな部屋へと移動していきます。

ハチには砂糖と水を使って10分ほどトレーニングを行い、特定の病状の臭気の方向へと飛んでいけばご馳走がもらえる、と覚えさせるだけ。一度覚えれば一生忘れないのだそう。アナログな方法ですが、早期段階で様々な病気を検知できます。

たとえば、肺結核や、肺ガン、皮膚ガン、糖尿病などがわかり、電気を使用せず自然な方法で検知ができるので、途上国からの問い合わせも多いのだとか。

開発したのはポルトガルのデザイナー、Susana Soares氏。カーブしている不思議な形状にも意味があり、誤ってハチを誘い込んでしまわないように計算された結果だと彼女は説明しています。

近年は短時間・低コストで病気が検知できる方法が数多く開発されていますが、昆虫を使用した方法とは斬新です!

Licensed material used with permission by Susana Soares

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。