死を疑似体験できる「命の授業」 遺言を書き、棺桶に入る

ソウルで撮影された動画には、ズラッと並んだ棺桶の横に立つ人々が写っています。これは、自殺者数が急増し問題視されている韓国で始まった、自殺予防のためのサービス。

装束を身にまとった人々は皆一斉に棺へと入り、10分ほど暗闇のなかに横たわります。

棺桶のなかで
人生をふりかえる

「Hyowon Healing Centre」を取材した「BBC」によれば、参加者は棺に入る前にビデオで生命の価値を教えられます。たとえば、余命いくばくもない末期ガン患者や、泳ぎを練習する手足のない人がビデオで紹介され、逆境に生きる様々な人々について学ぶことから始まるそうです。

サービスを運営するPark Chun-woong氏はこうコメント。

「私たちは、参加者の考えを改めて勇気づけることを目標としています。が、意識を変えるのは難しいことです。棺桶に入るという衝撃的な体験は、新鮮な気持ちへと切り替えるために役立つのではないでしょうか」

実際に参加したCho Yong-taeさんの感想は以下のとおりです。

「棺桶から出たとき、新しい生活を送らなきゃって思えたんです。暗闇のなかで多くの間違いに気づきました。もっと情熱をもって働き、家族との時間を大切にしなければ」

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デイリー・メール」紙にはより詳しい工程が紹介されています。装束に着替えて自身の遺影を撮影し、大切な人へ遺言を書き、棺に入り死を疑似体験します。そうすることで、現実をこの世の外側から考えられるようになるのだとか。

さらに、残された人々に与えることになるであろう苦痛を想像することもできるため、結果多くの人が前向きな気持ちになって体験を終えるそうです。

死を意識することで人生の充実度が変わるーーとは、啓発メッセージとしてもよく耳にする話。静かな空間でリラックスできるため、受験勉強中の学生から経済的な困難に悩む大人まで、人気のセラピーとなっているようです。

Licensed material used with permission by BBC

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