このオーロラ、じつは「人工」なんです。

まるで吸い込まれそうなほど美しい、オーロラ。でもじつはこれ「Borealis(ボレアリス)」と呼ばれる、人工で作られたものなんです。本物のオーロラは、アラスカや北欧のフィンランドなどで条件が整ったときにしか見ることができません。そこに至るまでのハードルも、なかなか険しいもの。

でもこの技術を使えば、東京でも(世界のどこにいても)擬似オーロラを体験することができるようになるかもしれません。

人工オーロラの正体は
レーザー光線

プロジェクトを行なっているスイス人のアーティスト、ダン・エイサーさんによれば、「人工オーロラ」は、空気中を飛んでいる微粒子に、複数の層になった青や緑の光を当てることで、一種の錯覚を引き起しているのだそう。

レーザー工場と協力したことで、より本物に近い現象を作り出すことに成功しました。

また、気象条件によって、動き、色、濃さなどが無限の変化をもたらすので、本物のオーロラのように、毎回違った表情を見ることもできるそうです。

いつでも、どこでも

「どうすれば、街中で人々が経験や感情をシェアできるのか?」そんなことばかりを考えていた彼には、いつも想い描いていたひとつの夢がありました。

「ほとんどの人がまだ見たことないであろうオーロラを、世界中どこでも見れるようにできたらいいな」

これらの写真や動画は、スイス連邦工科大学の新しい実験室創設を祝い、試験的にオーロラ投影を行なったもの。通りすがりの人たちは、見慣れない光景に立ち止まり、静かにその様子を見守っていたそうです。

その不思議な「ゆらぎ」は、ぜひ動画でもお楽しみを。

Licensed material used with permission by Dan Acher
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。