「猫のごはん」を食べる擬似体験ができる「人間用カリカリ」

軽快な咀嚼音(今風にいうならASMRね)を響かせて、猫がおいしそうにドライフードを食べているのを見ながら

「私も食べてみたい」

そんなふうに思ったことがある猫好きは、きっと少なくないはずだ。なんなら食べた飼い主もいるはず。しかし、あと一歩の勇気が持てずに実食に至らなかった大半の飼い主たちの願望を、擬似的に叶えてくれるお菓子があるので紹介したい。

猫好き同士の会合の手土産なんかにすると、参加者たちの目の色が変わるはずだ。

©2020 株式会社フェリシモ

それがこの「にゃりんとう カリカリ気分のかりんとう」である。

これは、以前「TABI LABO」でも紹介し、インコ業界に旋風を巻き起こした「インコラーメン」でおなじみの愛知「小笠原製粉」と、“猫と人がともにしあわせに暮らせる社会”を目指して、世の中の声を取り入れながら、基金付きのオリジナル猫グッズを企画開発している「フェリシモ猫部」のコラボレーションお菓子だ。

実際の猫用カリカリよりはちょっと大ぶりだが、「人間用」ということで比率を考えれば妥当といえよう。ビートグラニュー糖の自然で優しい甘さに、カリカリ具合がクセになる歯ごたえのこのかりんとうは、素材にこだわり、国産小麦粉100%と豆腐、おからなどを使用し、なたね油で揚げられており軽い食感だ。

フェリシモ猫部の企画担当者に開発秘話を伺うと......

「以前に猫好きさん専用ラーメン『にゃーん麺』というヒット商品をコラボさせてもらった小笠原製粉さんと、今後の企画を相談していたなかで、小笠原製粉さんが製造している“かりんとう”のカリカリの食感は、もしやうわさに聞いたことのある、猫好きさんは“猫と同じものを食べてみたい”というニーズにつなげることができるのでは?と思いました。形状や見た目がハマれば、カリカリの疑似体験といいますか、カリカリ気分を楽しんでもらえるのではと」

......とのこと。

その後、パッケージや商品のイメージ写真にこだわって企画は進行。とくにネーミングついては「みにゃさまに愛されるように、“言いたくなるような”商品名にしたい」と、企画会議では男女(大人)が神妙な顔をして、「にゃりにゃり?」「にゃんとも~?」などニャのつく言葉と商品を組み合わせて出せるだけ出す、という作業がおこなわれた。

みんにゃがしっくりくるような言葉をたくさん検討した末、やっぱりこれでしょうと出来上がったのが「にゃりんとう」なのだ。

また、フェリシモ猫部では、飼い主に捨てられたり、災害時に取り残されたり、地域で猫が過剰に繁殖する問題などを解決すべく、犬猫の保護と里親探し活動、猫の過剰繁殖防止活動を支援する基金を設立しているため、にゃりんとうの売り上げの一部もこの基金として運用されるという。

最後にパッケージをあらためて眺めてみよう。そうそう、猫ってこんなふうにムッとした表情で震えるほどかわいいポーズとりますよね?

©2020 株式会社フェリシモ

フェリシモ猫部

【公式ウェブサイト】
https://www.nekobu.com/ 

Top image: © 2020 株式会社フェリシモ
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。