小澤征爾が、80歳にして初のグラミー賞を受賞!
2016年2月16日(日本時間)に発表された、第58回グラミー賞の「ベスト・オペラ・レコーディング」に、小澤征爾が指揮を担当したサイトウ・キネン・オーケストラによる2013年の上演作品『ラヴェル:歌劇《こどもと魔法》』を録音したCDが選ばれました。
これまでにも、海外作品によって8度にわたりノミネートされたことがあった同氏ですが、受賞はこれが初めて。国内での録音だったことも含め注目が集まりました。
「とても楽しかった」
「セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)」の公式WEBサイトに掲載された本人のコメントを紹介します。
「この『子どもと魔法』は僕の大事な仲間であるサイトウ・キネン・オーケストラとすばらしい歌い手たちと創った作品で彼らのお陰で、充実した練習と公演ができてとても楽しかった。それが松本のフェスティバルの力なのだと思う。たいへんうれしく、みんなとこの作品を創れたことを誇りに思います。仲間たちとこの喜びを分かち合いたいです」
このたび受賞を果たした作品は、2016年開催の「OMF」でも上演が予定されている演目です。同フェスティバルは、もともと「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」とう名称でした。小澤征爾が自身の恩師・斎藤秀雄の名を冠して1992年に創立したイベントです。世界中から優れた音楽家たちが結集することでも知られていますが、2015年からリネーム。今年はグラミー賞による注目度も加わり、例年以上の盛り上がりをみせるかもしれませんね。
Top Photo by Hiroyuki Ito/Hulton Archive/Getty Images