日本人初!小澤征爾がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の「名誉団員」に

2016年4月7日、指揮者・小澤征爾に、世界最高峰のオーケストラであるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団から「名誉団員」の称号が贈られました。日本人初の快挙です。同楽団のwebサイトにある小澤氏のコメントは以下のとおり。

「光栄です。初めてこのホールで、このオーケストラを指揮したのは1966年のこと。もう50年もの長い付き合いになります。深く感動していて、とても幸せです」。

楽団の役員であり、チェロ奏者のクヌートウェーバーからのメッセージも。

「私たちは、小澤征爾と何年もの間、素晴らしい音楽を作り、共に楽しんできました。彼は、ヘルベルト・フォン・カラヤンの元助手として、また、日本人初の国際的指揮者として、このベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との強い関係を築いてきました。日本は第二の故郷のようなものです。そして、数多のプレミア公演で指揮をとり、私たちにエキサイティングな音楽的発見を次々と見出させてくれました。

我々にとって、彼にもう一度輪の中心に立ってもらえることや、深い感謝の気持ちとして、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団名誉団員の称号を贈れることは、心からの喜びです」。

7年ぶりの共演も、拍手喝采!

BZ」によれば、翌日4月8日、小澤氏と同楽団は7年ぶりに共演。ベートーベン作曲の『エグモント序曲』などを披露し、会場は熱気に満ちた拍手喝采でいっぱいになったそう。本人も明らかに楽しそうに指揮していたと伝えられています。

小澤氏は、2月16日に80歳にして初のグラミー賞を受賞し話題に。8月から開催される「セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)」では、受賞作品『ラヴェル:歌劇《こどもと魔法》』の上演が予定されています。

Top Photo by Hiroyuki Ito/Getty Images
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