大きな判断ミスにつながる「4つの感情」ってなに?
「感情」は誰もが持っているもの。でもその感情に振り回されてしまうと、人生を台無しにしてしまうことだってあります。特に何かを判断したり、意思決定をしたりするときは、感情的になっていないかどうか、一度冷静になってみましょう。
「13 Things Mentally Strong People Do」の著者Amy Morinは、感情が判断を鈍らせてしまう4つの理由について、以下のようにまとめています。
01.「興奮」している時は成功を信じてしまいがち
人は興奮していると前へ前へと猛進していくものです。そうなると、進む先に潜む危険に気づきにくくなり、成功のチャンスを過大に意識してしまいます。
例えば、カジノは眩しいほどの照明の中で大きな音がずっと鳴り響いています。これは客を興奮させて、どんどんお金を使わせるという狙いがあるのです。
自信がある大きな決断をするときほど興奮して進めてしまいがちですが、本当にその先にリスクがないか、落ち着いてもう一度確認するようにしましょう。
02.ひとつの「不安」は他へ伝染する
プライベートなことで悩みがあると、それは仕事での意思決定にも影響してきます。「プライベートはプライベート、仕事は仕事」と分けておくことはなかなかできないものです。
不安になると、新しいことや変化を拒むようになります。うまく決断もできなくなるでしょう。
もしプライベートか仕事のどちらかでこういった症状があったら、もう片方の不安に伝染していないかをチェックしてみてください。
03.強い「悲しみ」は目標設定を下げてしまう
人は悲しい気持ちになっているとき、目標を低く設定してしまいます。
「気持ちと自信の関係」を調べるために行われた実験によると、被験者に模擬的に「商売」をしてもらったところ、悲しみを感じている人ほど、ものを安く売ってしまう傾向にあったそうです。
悲しいときは、低めにゴールを設定して気持ちを上向きにしたいのが人の常。でも、一時の感情でせっかくの可能性を潰してしまっているとしたらもったいないですよね。もしどうしても悲しみが拭いきれないときは、強気が求められるような仕事をいったん避けるようにしましょう。
04.「怒り」に支配されると短絡的に決断してしまう
怒っているときは気が短くなっているため、きちんと検討しないまま物事を決めてしまいがち。
「怒り」は、とても原始的な感情です。これは、人間がまだ野生に暮らしていた頃、素早く身を守るために生まれたものと考えられています。しかし現代社会では、じっくりと考えて決断をしたほうがいい結果になることがほとんどでしょう。
自分が「怒りを感じているな」と思ったら、すぐに行動しようとせず、まずは深呼吸をして、心の中で10数えてください。一旦気持ちが落ち着けば、あとは冷静に対処することができるようになるはずです。