少しでも食事を楽しんで欲しい。重度のアレルギーを持つ娘のため、パパが始めた「食パンアート」がステキすぎる
食物アレルギーのため、毎朝マーガリンを塗ったトーストしか口にできない娘のために、パパがとった行動がステキすぎる!とイギリスで話題の家族を紹介します。たった2枚の食パンが、家族団らんのツールに変身。パパの本気度合いが、スゴかった!
食べることの楽しみを
食パンアートで感じて欲しい
イギリス人Adam Perryさんには、13歳と9歳になる娘がいます。次女(写真中央)は重度の食物アレルギーがあり、食べられるものが限られてしまうそう。朝食はAdamさんの担当。けれど、マーガリン(ひまわり油)を塗っただけの味気ないトースト。
これでは、朝から元気になれという方が難しい。気の毒な次女のため、「せめて食べることの楽しみを感じて欲しい」とAdamさんはある決意をしました。
「僕がこのパンアートを作ることで、二人の娘が少しでも朝から笑顔になれたり、会話が弾んでくれたらって思ったんです」
こうして、単調なメニューながら2枚の食パンとひまわり油だけを使った「食パンアート」が始まったのです。
トースト2枚とマーガリンが無限の可能性を見せる
記念すべき最初の作品は丸と三角にスライスしたトーストをストローでつなぎ合わせただけのもの。この形、何だかわかります?ロンドンにある観覧車「ロンドン・アイ」、だそうです。
こんな感じに毎朝、来る日も来る日も愛娘たちのためにデザイントーストを作り続けたAdamさん。最初こそイメージを形にする難しさに苦労していたそうですが、100日以上続けていくうちに……、
どうです?これ、すべて食パン2枚だけですよ。すごい!今やデザインも増え、世界の名所旧跡から、楽器、家具と、どんなものでも形になってしまうそう。アイデアはトースターにパンをセットし、焼きあがるまでの間に決めることが多いと、Adamさん。でも、ちょっぴり時間オーバーしてしまう大作になることもしばしばだとか。
ちなみに、Adamさんの本業はプロのドラマー。細かなディテールへのこだわりがありそうですね。
誕生日の朝は、トーストをケーキに見立てて。
パンの耳もアイデア次第でこんな感じに。
モチーフは時事ネタになることもあるようで、EU離脱の成り行きや、ウサイン・ボルトの金メダル獲得なども。
パパの努力が家族みんなを笑顔に変えた
「ACB News」の取材にAdamさんが答えます。アイデアが尽きそうな時は、妻や二人の子どもが何を作るか考えてくれるそう。そうやって、家族みんなでアイデアを出しながら、パパの毎朝の食パンアートを楽しみにする。
忙しい朝の時間、それでもPerry家にとっての大切な日課。食べられるものは限られていても、「今日何作ろうか?」そんな会話が、きっとあるに違いありません。
ちなみに、Adamさんの当面の目標は、1年分365日の食パンアートを制作し、1冊の本にまとめることなんだそう。がんばって、パパ!