血糖値をコントロールすれば仕事のパフォーマンスがアップする!?

ストレスを抱えることがあたり前のようになってしまった現代社会。仕事は毎日忙しく、自然とイライラは溜まり、気が付けばたくさん食べてしまう。そんな方も多いのではないでしょうか。暴飲暴食は良いことではないと分かっていても、なかなかやめられるものではないですよね。

医学博士・石川善樹さん著の『疲れない脳をつくる生活習慣 働く人のためのマインドフルネス講座』を開いてみると、血糖値をコントロールすることで、ストレスはかるくなり、仕事のパフォーマンスも上がると紹介されています。血糖値のコントロールとは、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。

やっぱり毎日の食事が大切。

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の量のこと。脳はブドウ糖をもっとも必要とするため、仕事のパフォーマンスを高く維持していくには、血糖値のコントロールが必要不可欠です。

血糖値は食事をとることで上がっていきますので、朝・昼・晩の3食をきちんと食べれば、一定の数値で推移していきます。きちんと食べると言っても、お腹がすいた状態で食べてしまうと、血糖値は急に上がってしまい、インスリンが大量に分泌されてしまいます。インスリンが大量に分泌されるとおのずと血糖値は急に下がってしまい、結果としてイライラし、集中力が低下して眠くなってしまうため、注意が必要です。

食事をとるタイミング

血糖値をコントロールするには、食事をとるタイミングが重要になります。たとえば、朝ご飯を7時に食べ、昼ご飯を12時に食べると、その間は5時間空きます。これだけ空いてしまうと、血糖値の変動が大きくなり、午後になって血糖値が急降下し、眠くなったり、ボーッとしてしまうのです。

そうならないためにも、間食を含めて3~4時間おきに食べ物を摂取すれば、血糖値が一定になります。人それぞれ、身体のつくりが異なるので、必ずしもそうとは言い切れませんが、脳の疲れを防ぐために、食事の間隔をあまり空けすぎないことを心がけてみてはいかがでしょうか。

起きてからすぐに
気をつけたいこと

朝は「太陽・タンパク質・炭水化物」の3つの「た」からスタートするように心がけましょう。体内時計を正しくととのえるためには、起床から1時間以内に太陽の光を浴びて、朝食をとることが大切です。

朝食では、パンと目玉焼き、ご飯と納豆、卵かけご飯など、炭水化物とタンパク質を一緒に、バランス良くいただきましょう。炭水化物だけでなく、タンパク質もとると、空腹感が抑制され、脳が覚醒され、エネルギーが補給されます。1日全体で摂取するカロリー量も少なくなるため、ダイエットに効果的です。

忙しいビジネスマンを見ると、トーストだけを食べて出社する人が少なくありませんが、午前中の仕事力を高めるには、タンパク質と炭水化物をセットで食べることはとても大切なことなのです。

お昼と夜に
気をつけたいこと

昼食・夕食では、食物繊維、タンパク質、炭水化物をバランス良く食べることが大切です。

特に夕食は、質の高い睡眠を準備するための食事でもあるので、ベッドに入る2~4時間前には済ませて、できるだけ胃を休めることを意識することが大切です。眠る直前まで食事をしていると、睡眠中に胃や腸が働いてしまうため、疲れがとれにくくなるのです。

もう一点、夕食の際、とくに大切なことは、時間をかけてゆっくりと味わうことです。具体的には、食べ物を口に入れたら、20~30回は噛むようにすること。また、一口食べたら、箸やフォークを置いてみるのも効果的です。こうすることで、消化の効率がよくなり、多くのエネルギーを蓄積できるようになります。

これらは日々の食事でも実践できることです。一品一品の料理に時間をかけて味わって食べることは、健康によいだけでなく、集中力を高め、感覚を磨くことにも効果を発揮します。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。