「立ち仕事」の人は要注意。背中が悲鳴をあげている。
世の中には様々なお仕事が溢れています。好きで仕事をしている人でも、時には体を壊してしまうもの。なかなか体の異変は現れて見えるものではないので、私たちは「大したことない」と流してしまいがち。
でも本当は皮膚の下で悲鳴をあげていた。そんなFacebook投稿が話題となりました。
なかなか気づかない
背中からの悲鳴
「彼女は美容師です。好きで始めたこの仕事は長時間立ちっぱなしなうえに、片手にはヘアブラシ、もう片手にはヘアドライヤーを持ち、お客様の周りを動き回ります。すると、骨に支えていられる筋肉が、少しずつズレてきて、不自然に、背中の中心が不均等になってしまいました。そして、そのズレを戻そうと座っても、もう均等に戻らなくなっていたのです。
一旦この症状をリセットするためにも、カッサ療法で瘢痕(はんこん)組織と筋肉をストレッチし、背骨を再調整します。そのあとヨガをするとより効果的です」
「美容師に会ったら、この写真を思い出してください。このような人たちは、自分の健康を犠牲にして、あなたの髪を綺麗にしているのです。美容師だけではなく、フィットネスインストラクターや歯医者、整備士や薬剤師たちも、同じような症状が出ます。今ある痛みが、さらに取り返しのつかなくなる前に、あなたの体と健康を定期的に見直してみてください」
ハーバード大学でヒーリング療法を学び、現在はイギリスで個人経営のマッサージ師をしているHitesh Patelさん。Facebookに投稿した、ショッキングなこれらの写真、怪我や虐待の跡というわけではなく、立ちっぱなしや、体に負担にかかる重労働のによる身体的な異変の跡という事実を突きつけたのです。
Hiteshさんによると、この写真は彼の患者さんたちだそう。女性は美容師をやりながら子育てをするママさん。そして男性は、今話題にも上がるクロスフィットのインストラクターでアスリート。
本来ならば、血行がよければ、カッサ療法をすると、満遍なく背中が赤くなるものなのですが、体に負担をかけてしまうような仕事には、身体を硬直させてしまっているため、血行の流れが悪くなっている、また身体が不均等になっているとのこと。
ところで、この「カッサ療法」とは中国での伝統的なマッサージで、3,000年も前から伝わる東洋医学に基づいた療法だとか。スプーンやプレートのような道具を使って、滑らかにした体の部分の皮膚組織の循環をよくするマッサージです。
なんでもちょっと手荒いマッサージだそうで、プレートで血管の循環をよくすると、写真の赤い跡のようになるようです。本来ならば、この赤い跡は均等になっているはずのもの。まさにズレがくっきりと分かると思います。すでに、体の異変が皮膚の下に起こっていることを示しています。
Hiteshさんに詳しく話を聞きました。
「美容師や薬剤師など、ずっと同じような立ち方、座り方をしている職種は、ちゃんと定期的に休んで、そして水をいっぱい飲んで、軽いストレッチから定期的な運動をしてください。激しい運動じゃなくても、ヨガや太極拳のゆっくりとした運動でも構いません」
このような健康被害に合わないためにも、定期的に整体やマッサージに通うことを強く勧めています。長時間労働によって身体を硬直させてしまわないよう、日々のケアが重要なのは間違いないようです。