暖房でボーっとしたときには、「チョコバニラアイス」でスッキリ!
寒い季節に暖かい部屋で食べるアイスっておいしいですよね。なんで冬にこそ食べたくなるのか不思議ですが、なにやら脳に嬉しい影響が起きているようなんです。
アイスに詳しい杏林大学・古賀良彦名誉教授と、「冬アイス」の調査を行った森永乳業にお話を伺いました。
イライラ感が軽減し、
頭の回転も速くなる!?
古賀名誉教授は、「チョコバニラアイス」を食べたあとの状態を検証し、2013年にその結果を発表しました。これは、かき氷状の氷を食べた場合と比較し、脳波や課題解決スピードなどを計ったものです。
前者は周波数の高いα波の量が多く、さらに情報処理速度が向上していて、情報処理速度が向上、氷と違ってイライラ感が軽減されていました。
つまり、アイスクリームを食べたことで脳内が勉強などに向いた状態になり、覚醒が促され、ほどよくリラックスできたと考えられているようです。氷では、爽快感や集中力が減少し、疲労やイライラ感が増す結果になりました。冷たいものを食べればいいというわけではなさそうです。
集中力が落ちて眠くなったら、
チョコバニラアイスを食べてみる。
古賀名誉教授によれば、人間は寒い時期になると「交感神経」を活発化させ、体を緊張させたり震わせたりして体温を保とうとします。一方で、暖まった職場や家に居ると「副交感神経」が働き、体の緊張がほぐれて気分が穏やかに。次第に眠りに誘われていくのだとか。そこで、頭をスッキリさせるためにオススメしているのが「チョコバニラアイス」というわけ。
2016年11月に発表された森永乳業による意識調査において、冬にアイスを食べたくなる理由の第一位は“部屋が暖まると冷たいものが食べたくなるから”、第二位は“気分転換になるから”でした。調査に対する古賀名誉教授のコメントは、なるほどと思えるところがあります。
冬にアイスを食べたくなる気持ちって、シャキッとしたい!という意思の現われなのかもしれません。それに、濃厚なアイスを食べることで幸福感を感じる人も多かったとか。
仕事や勉強中にちょっと気持ちを切り替えたいときは、空気の入れ替えをしつつ、パクっとひと口チョコバニラアイスを試してみては?