たった1晩だけ、ノラ・ジョーンズが「ベッドで歌うライブ」が開催された
ジャック・ジョンソン、ノラ・ジョーンズ、MOBY、大物アーティストたちが自宅のベッドルームで、あるいはレコーディングスタジオに布団を持ち込んでプレイする。オフショットPVのように思えるこれらの動画ですが、じつはちゃんと意味あってのこと。でも、どうしてベッドなのかと言うと…。
“ベッドの上”から応援する
オンライン・ライブフェス
もう“ネーミング勝ち”な部分は多分にありますが、ミュージシャンたちがベッド(寝室)からオンラインで届けるライブフェス、それが「BEDSTOCK(ベッドストック)」。もちろん、視聴する側もベッドの中。
というのもこのベッドストック、フェスやライブ会場に行きたくても行けない子どもたちを対象にしたチャリティーイベントでもあるからです。主催するMyMusicRxは、米小児がん協会(CCA)によるもの。
今年が3回目となるフェスは、感謝祭開けの翌火曜日、ギビングチューズデーに開催され、ミュージシャンによるライブのほか、入院中の子どもたちが歌う「KIDS STAGE」や、絵本作家が読み聞かせをする「WRITERS STAGE」も同時開催。
病床からでも、リラックスして楽しめる音楽を届けたい。その想いに賛同したアーティストたちが協力しあい、たった1日だけのオンラインフェス(動画は視聴可能)は、およそ185万人が視聴し、寄せられた5万ドルの寄付を25の小児病院に届けることができたそうです。
ジャック・ジョンソン、MOBYも参加
ベッドで楽しむ「ベッドストック」
出演者は、ジャンルも寝室も多種多様な51組のアーティスト。Panic! At The Disco(ブレンドン・ユーリー)のように、彼の日常がそのまま反映された動画もあれば、ベッドの捉え方はだいぶ広義なようで…。
たとえば、ノラ・ジョーンズはカプセルホテルなのか寝台車なのか、小さく区画されたベッドに寝そべるながらの弾き語り。ジャック・ジョンソンにいたっては、芝生に寝袋を持ち出して、そこに寝っ転ったまま歌っていますよ。なお、出演アーティストのプレイは、MyMusicRxのサイトから視聴可能です。
50年近く前の伝説的な野外フェスから名前をもじったこのフェス、熱量こそ違うかもしれませんが、ベッドを介してプレイヤーとオーディエンスが一体となっていることには変わりないようです。