本と音楽が大好きなあなたに、とっておきの一夜。
音楽が好きで、それに劣らず読書も大好物だったもので音楽ライターなんていうナリワイをやっているわけですが、そんな自分にとって「Contexts」はこの上なく魅力的なイベント。
何しろ“音楽”と“本”をテーマにしたイベントで、粋なミュージシャンがライブパフォーマンスと共にお気に入りの本をリコメンドするという内容。このコンセプトだけで、なんだか好奇心がムズムズしてきませんか?
第一回は大盛況!
去る7月23日に行われた記念すべき第1回目には、Predawn、ベランダ、Alfred Beach Sandalという魅力的な3組が出演。
「"文脈を大事にする"というテーマのイベントなので、過去の音楽をルーツに持ちながら、それを消化して新しい表現としてオリジナルの素敵な音楽を鳴らしている方をお呼びしました」(主催者談)
大勢のお客さんが詰めかけ、実際に各アーティストおすすめの本を買っていかれる方も多かったそうです。
Predawn
ベランダ
Alfred Beach Sandal
創作の秘密が垣間見える選書
一例として、Predawnさんの選書とコメントをご紹介。個人的な好みに近くて、なんだかとてもうれしいと同時に、彼女のどこか切なく奥深い音楽の“秘密”を垣間見たような思いです。
01.
カズオ・イシグロ 「私を離さないで」
映画化もさているみたいですが、繊細な心理描写をかみしめて頂きたい一冊です。私もそろそろ二周目を読もうと思っているところです…
02.
ポール・オースター 「ムーンパレス」
2回目に読んだ感想は「主人公、ダメなヤツだなー」というのも少しあったのですが、やっぱり若くて向こう見ずで、とても魅力的な本でした。P.オースターを初めて知る人におすすめです!
03.
大森荘蔵「流れとよどみ -哲学断章- 」
少しとっつきにくいフォントですが、すっと心に(頭に?)しみこんでくる哲学書です。日常がちょっと変化して見えてくるかも知れません…!退屈しているあなたにおすすめします。