仕事でヘトヘトになった帰り道に聴きたい。ハスキーボイスな女性シンガーが歌う曲5選
うまくいった日も、そうでない日も、一生懸命はたらいた日の帰り道、やっと乗り込んだ電車の中。家がある駅までは、まだすこしある。ふと頭に浮かぶのは、今日の仕事場でのことや、あの人のひとこと、それから、しばらく思いだすことのなかったあの頃のこと。
そんな時、すこしかすれたような歌声ほど、胸にやさしく染み込んでくるのはなぜだろう? 今回は、そんな曲を5つご紹介します。聴くと、わすれかけていた傷がまたひりひりとして、それでも電車を降りる頃には、心の中に小さな温かみを残してくれるでしょう。
帰り道のあなたを
やさしく包み込む曲5選
#01. Drop's / どこかへ
札幌在住の女子5人組バンド、Drop's。守りたい人を思う強さと、避けられない自分の脆さの間でゆれる心情が描かれた「どこかへ」。耳に流れ込んでくる中野ミホ(V & G)の声が、ものすごいスピードで流れていた1日の速度を、すこしだけゆるめてくれます。
#02. Grace VanderWaal / Clay
弱冠13歳ながら、自身のなかに芽生える葛藤や、世の中への問いかけを歌うGrace VanderWaal。いじめる人や、なにかを決めつけてしまう人がいる中でつくられた、Graceの意志を感じる1曲。「あなたにわたしの形は変えられないのよ、だってわたしは、“Clay(粘土)” じゃないもの」。
#03. Aimer / 今日から思い出
2013年にリリースされたAimer(エメ)のシングル、『RE : I AM EP』に収録。進行形のものとしてかさねてきた記憶が、思い出にかわってしまった日を歌った曲。かなしみを、ちゃんと受け入れなければいけない夜もあります。そんな時に Aimerの声は、そっと傷口に寄り添ってくれるはず。
#04. Norah Jones / Carry On
張りつめていた疲れを、ぽろぽろと落としてくれるようなピアノの音と、スモーキーな Norah Jones の声。1日の終わりにきいて、身と心をフラットにもどしていきたい。その日がどんな日であっても、何度でもあたらしく朝をむかえられるのは、こういう曲があるからなのかもしれません。
#05. GLIM SPANKY / 美しい棘
少女から大人にかわる頃、制服で過ごす長くてはかない放課後の時間。あの頃にもどりたいとは思わないし、それなりに今を一生懸命生きている。けれど、いつでもふと思いだせる距離にはいてほしい。松尾レミ(V&G)のかすれた声が、今の自分とあの頃の自分を、つなぎとめるように響く1曲。
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