「サヨナラ」と言ったのに、踏ん切りがつかない恋愛。なんでだろう?

どれだけ周りから「いつまで引きずるの?」と言われても、本当に大切な人はなかなか忘れられないもの。その気持ちは押し殺さず、大事にしまっておけばいいと、私たちを包み込むような言葉を記してくれるのは「Elite Daily」の人気男性ライターPaul Hudsonさん。

「サヨナラ」を告げるだけでは恋愛に踏ん切りなんてつかない、その理由を丁寧に語ってくれます。

恋愛の終わり方って?

恋愛って、どうやって終わるものなんだろう。僕は最近まで、その方法がよくわからなかったんだ。TVなんかでもよく取り上げられているけど、どうしても掴めずにいたんだ。

周りから受ける説明も曖昧なものばかりだし「ひとつの扉を閉めることだよ」なんて言われても、誰も「扉の閉め方」を具体的に説明できない。

考えた結果、ひとつの結論に至った。それは「恋愛の終わり方」は、じつにさまざまであるということ。

ある恋愛では簡単でも、ほかの恋愛では難しかったり。すべては、もとにあった関係がどれだけ親密だったかによるし、ふたりの別れ方によってもどれだけの期間で次の恋愛へ踏み切れるかは変わってくる。

そして実際に「サヨナラ」を口にしたかどうかによって、どれだけ引きずるかも大きく左右される。「サヨナラ」を言わないと、まるで別れていないかのような錯覚に落ちて、そこで時が止まってしまうからね。

手離すのが怖くて
相手を忘れられない

これは、あなたが弱いわけじゃない。ただ、僕たちの脳は不思議なもので、傷つけられた人ほど、忘れられずにいるものなんだ。深く傷つけられた相手ほど、気になってしまったり…。でも、そういう人とは距離を置くべきだよ。

逆に、素敵な相手だったけど、タイミングが悪くて別れという結果に至ったしまった恋愛もあるだろう。自分に余裕がないせいか、相手のいいところや今の関係の良さに気づけずにいたのかもしれない。そんな素敵な人を忘れるのは、難しいに決まってる。

だったら、相手が人生の一部であったことを誇りに思うべきだと思うんだ。

でも、素敵な恋人が新たな恋愛に踏み切るところを目にするのは、もちろん相当なつらさを伴う。その影響は、あなたの中で生き続けるはずだから。

「サヨナラ」を言わないと
存在が心の中で生き続ける

愛してるから距離を置くのが怖いわけじゃなくて、もしかしたら、愛を越えて「情」になっているのかもしれない。「ドキドキさせてくれるから」なんていう付き合いたてみたいな感情はなくて、もっともっと深いところで相手を想っているのかもしれない。

相手を想う気持ちがどんな形であろうと、誰かに恋心を抱くことは素晴らしいと思う。そう想える相手に出会えただけでも、幸せだと思うべきだよ。ただ、一時的でも刺激を感じていた恋愛だから別れが辛い。

相手を忘れられずにいるのなら、それほど大事な人だったことを受け入れるしかない。未練だって楽しんでしまえばいい。別れてしまったことは悲しいかもしれないけど、幸せだったことに変わりはないんだから。

「サヨナラ」を告げることは
この世の終わりじゃない

別れに対する気持ちの整理ができて、ようやく僕は恋愛にピリオドを打つことができた。それはとくに悲しいことでも、苦しいことでもない。別れは、一度愛した人と絶縁することじゃないからね。もしかしたら、復縁だってあるかもしれないだろう?

ひとつの恋愛にけじめをつけることは、この先に起こるいろいろな可能性を理解することなんだ。それを踏まえた上で、目の前にある状況を受け入れよう。もしかしたら、また一緒になるかもしれないし、一生元に戻ることはないかもしれない。でも、どちらも同じくらい可能性はある。

「終わりにしないと…」と、自分を追い込んでいるのは、状況をしっかり把握していない証拠。終わった恋愛にどう行動していけばいいのか、まだハッキリしていないんだろうね。きっと自分のために、この先どんな人生を歩んでいけばいいのかが見えていない。つまり、人生の迷子になっているんだ。

誰だってモヤモヤ悩むより、スパッと決断をしたいに決まってる。そうすることで自分が人生の主導権を握っているように感じられるからね。でも、恋愛ははっきり白黒がつかないものだって理解してほしい。どれだけ頑張って次に進もうとしても、悩むときがまた訪れてしまうことだって十分ありえるよ。

すべてを忘れようと
感情を押し殺すのはやめよう

「サヨナラ」を言うか言わないかなんて、本当は関係ないのかもしれない。そこでけじめをつけても、あとでぶり返してくるのだから。

「もう一度付き合えたらうまくいく」と思う大切な過去の恋人はひとりやふたりくらい、誰だっているよね。その気持ちは、大事にしまっておけばいい。もちろん保証はないけど、ある日、急にうまくいくことだってなくはない。だから、すべてを忘れようと感情を押し殺すのはやめよう。感情を受け止めてあげないと、自分の首を絞めることになるから。

自然に逆らわず、毎日を過ごしていればいいんだ。そうすれば、またいい恋愛が舞い込んでくるものだよ。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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