科学が証明した、相手を傷つけないための「別れかた」。

いくら“別れたい”と決意させた原因が相手にあったとしても、それまで苦楽をともにしてきた大切なパートナー。別れを告げるのは辛いことだけど、「なるべくならば相手が傷つかないやり方で」と、最後の最後で相手をおもんぱかる人もいるでしょう。

アメリカ・ブリガムヤング大学のAlan Manning教授が調査した、「いかに悪いニュースを伝えるべきか」という趣旨の研究は、先の考えへの一助となるものでした。

最後まで優しさは見せるべき。
でも、必要最低限で。

恋人を振ろうと考えている人は、もの柔らかく、且つストレートに別れを切り出すのが良いそうです。言い換えるならば、距離をおき始めて自分の気持ちに気づかせることや、単刀直入に自分の思いを言ってしまうことは、前述の行為よりも、相手のことを傷つける可能性が高いのだとか。

この結論に至ったのが145人を対象にした調査。Alan教授は、ネガティブなニュースをどのように受け取ったら、どのような気持ちになるのかということをリサーチしました。

簡単に結果を説明すると、物理的な事実はダイレクトに、人間関係は「必要最低限の丁寧な言葉を挟みつつも、すぐに本題に入る」というのを、受け取る側は好むようです。

では、実生活に落とし込むとしたら、どんな言葉をかけるべきなのでしょうか?

「大事な話があるんだ」や「ちょっと真面目な話をしたい」と語りかける方が、今回の研究を踏まえると正しいようです。

いきなり「別れたい」や「他に好きな人ができた」と言ってしまうのは、少しダイレクトすぎるかもしれません。きっと、これはスマホでも同じこと。

Alan教授は、「BYU News」に見解をこう述べています。

「(バッファがあることで)相手も悪いニュースが来るなと、身構えることができるのです」

ストレートな表現方法を好むアメリカの考えが、結果に影響していることも考えられます。だけど、遠回しに別れたいと気づかせる“優しさ”よりも、相手を思いやりながらも、言いたいことをはっきりと伝える優しさの方が、よっぽど紳士的なんじゃないかと思うわけで。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。