未練があるのは、ただの勘違いかも。恋人を失う「寂しさ」の正体
別れてしまった過去のパートナーに、今もなお思いを馳せているあなた。ぜひ読んでほしいのは、「Elite Daily」に掲載されているPaul Hudsonさんのこの記事。
昔の恋人に対する寂しい気持ちや会いたい気持ちは「本当の愛」からくるものなのか、確かめてみませんか?忘れらないのは、本当に「相手」が恋しいからなのでしょうか?
01.
「いい思い出」に
書き換えている
ずっと一緒にいた人がいなくなると、少なからず寂しく感じます。なぜなら人間は、基本的にひとりでいることを好まない生き物だから。もちろん、たまには自分ひとりの時間がほしくなることもあるでしょう。でも、最終的に「誰かと人生を共有したい」という気持ちが強くなり、パートナー探しを始めるのです。恋人を求めるのはごく自然なことなので、後ろめたさを感じる必要なんてありません。
むしろ、自分を大切にしてくれない相手に時間をかけてしまったことを後ろめたく感じましょう。あなたは本当に大切にされていましたか?ときどき優しくされた部分だけ切り取って、「いい思い出」ばかりだったことにしていませんか?
本来ならあなたは、どんなときでも大切にされているべき存在です。適当な扱いをしてきた相手に「寂しさ」を感じる必要なんてないのです。
02.
寂しいときだけ会いたくなるなら
その愛は幻想
過去のパートナーに「会いたい」と思うときは、楽しいときですか?それとも悲しいときですか?
後者を選んだあなた。それは本当の愛ではありません。孤独で悲しいとき、人間は人肌が恋しくなるもの。私たちはそう感じると、親密に過ごした過去の関係が恋しくなる傾向にあります。「もしかしたらまだ好きなのかも」と思うかもしれませんが、それはあくまでも寂しさから生まれる「勘違い」でしかないということを覚えおきましょう。
ただ、楽しい時間を過ごしているときに、ふと「一緒に過ごせたらな」と相手が恋しくなるのなら、それはまだ「愛」が残っている証拠なのかもしれません。
03.
当時の「自分」が
恋しいだけ
人間は、思っている以上に自己中心的な生き物。そして、大好きだった相手は、自分の主観がつくり上げている「イメージ」でしかないことを理解する必要があるのです。
あなたが過去の恋人に抱いていたイメージは多かれ少なかれ、正確性に欠けています。となると、過去の恋人に「会いたい」と思う気持ちは、一緒にいたときの「自分」と再会したい気持ちと混在しているだけなのかもしれません。
自分の都合の良いように変形していくのが「記憶」というものです。私たちは、そのあまり正確ではない記憶を「心に留めておきたい大事な思い出」だと思い込み、当時はなんとも思っていなかったことに気持ちを後付けして、勝手に「重要度」をあげてしまいます。
誰だって過去を懐かしむことはあるでしょう。でも、相手を失うことで感じる「寂しさ」は、輝かしい過去の自分を失った「寂しさ」なので、それを「恋」と思うのは勘違いかもしれません。
人間は、ひとりの人を一生愛することができる生き物です。そして、大切に想う相手がいなくなってしまったとき、「寂しさ」を感じる生き物でもあります。多くの場合、私たちは自分を大切にしてくれない人間に、必要以上の時間を割いてしまっているのかもしれません。
「本当の愛」と「勘違い」の境目がわかってこそ、明るい「今」を手に入れることができるのです。