「It Still Works!」自虐ネタで妊娠のよろこびを表現した、最高のカップル

2月14日のバレンタインデー、Instagramがハートやチョコレートで埋め尽くされるなか、写真のカップルも喜びを爆発させながら、赤ちゃんを授かったことを報告。その投稿に、世界各国からたくさんの祝福コメントが寄せられた。

では、なぜ無名のカップルにこれだけスポットライトが当たったのか?そこには逆境に立ち向かい、どんな時も諦めなかった2人の姿があったからに違いない。それと…もしかしたら、彼の自虐的にも思える、このメッセージに惹かれたのかも。

「It still works!」
まだまだいけるぜ!

車椅子の男性は元プロライダーのTodd Kriegさん。2014年10月、モトクロスのレース中に転倒し脊髄に大ケガを負ってしまった。その日を境に彼の足となる乗り物は、二輪のバイクから四輪の車イスへ。キャリアを積むことはおろか、歩くことさえ出来なくなってしまった現実を受け入れられず、絶望に飲み込まれる日々だったに違いない。

そんな彼を救ったのは、セラピストとして心と体のケアを担当していたAmanda Diesenさんだった。失意の底にいた彼がまた前を向いて生きていけるよう、懸命にサポートをしていく中で、次第に2人は惹かれ合い、そうして今年1月ついに婚約。

ところが、Toddさんは主治医から「その体で、赤ちゃんを自然に授かることは不可能に近い」と、現実を突きつけられてきたという。

大切なものを失った代わりに、
愛する人を手に入れた。

誰かを愛し、愛されることでお互いに強くなれるということを体現している2人。とびきりハッピーな笑顔ばかりが溢れているのも、いつも隣に愛する人が居てくれるからこそ。
 
「想い合うということは、忍耐力や理解力だけでなく、謙虚な心が必要なんです。彼は、歩きたくても歩くことができないという苦しい状況で、私を目一杯愛してくれて、その証である子供を授かることも諦めませんでした。彼と共に生きることができて、本当に幸せです」

「今年のバレンタインデーのプレゼントは、僕たちに待望の赤ちゃんができたのがわかったこと!信じられないだろ!?早く逢いたくてたまらないよ♪」

It still works!の文字を添えて、冗談めいた表情で写真にうつるToddさんと、そんな様子にはにかむAmandaさん。やっぱり、愛のチカラは大きい!

Licensed material used with permission by Kayla duffin photography
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。