東京ドーム15個分?4月オープンのApple社の新オフィス「Apple Park」
カリフォルニア州、クパチーノ。通称、シリコンバレー。この土地に建設中のApple社の新オフィスが、まもなく完成の見込みだという。その名も「Apple Park」。敷地面積175エーカー(約70万㎡)と言われてもピンとこないが、東京ドームで例えるとおよそ15個分にも匹敵する。名前にはパーク(公園)とあるが、もはや公園のレベルを通り越してまるで巨大な要塞のような印象を受ける。
クリエイティビティの聖地
このApple Parkは、生前スティーブ・ジョブズがクリエイティビティとコラボレーションの聖地として構想を温めていたもの。円形状の280万平方フィート(約26万㎡)のメインビルディングは、世界最大規模の曲面ガラスで覆われている。この場所に、4月から約12,000人の従業員たちが順次移ってくるそうだが、移転が完了するまで半年以上かかる見通しとアナウンスされている。
ジョブズへの
サプライズなプレゼント?
また、2017年後半にオープンされる1,000人を収容するホールは、ジョブズが世界に与えた功績をたたえ「Steve Jobs Theater」とネーミングされた。ジョブズの誕生日は2月24日。天国で62歳を迎えたジョブズも、このサプライズなプレゼントにきっと微笑んでいることだろう。
1年の9ヶ月分の電力を補う
ソーラーパネル
新オフィスのもう一つの特徴は、広大な屋上に設置された莫大な数のソーラーパネル。こちらも、球面ガラス同様に世界最大規模なんだとか。17メガワットもの発電により、1年の間のうち9ヶ月分の電力が補えるのだそう。どうやら、世界でもトップクラスのエネルギー効率を兼ね備えたエコな建物だということだ。
Apple Park内には、Apple StoreやCafeを併設させたビジターセンターもある。もちろん、一般の人でも入場できるので、新観光名所となるのは間違いないはず。また、従業員向けには、フィットネスセンターや2マイル(約3.2km)のウォーキングやランニングが楽しめるコースが用意されているのだとか。さらに、敷地内には果樹園、池、牧草地などもあるそうで、見た目は要塞なんだけど、その中はさながらテーマパークのようだ。
Apple Parkオープンに向けてあと約一ヶ月。僕もAppleファンの一人として、その全貌が明かされるのを指折り楽しみにしている。