危険すぎる赤ちゃんの写真に込められた、父親の想いとは?
アイルランドのダブリン在住、1歳6か月のハンナちゃん。デザイナーである父・ステファンさんがInstagramにアップする娘さんの写真は、階段の縁に立っていたり、膝の上に包丁を置いていたり。思わず「あ、危ない!」と手を伸ばしたくなります。
でもじつはこれ、すべて合成。
可愛らしくも危なっかしい写真には、ステファンさんのある想いが込められていました。
「危ない」にはワケがある
「娘を心配して、ハラハラしてしまう気持ちを“見える形”で表したかったんだ」
と語る、父のステファンさん。
彼女は先天的な自己免疫疾患の、血球貪食症候群(Hemophagocytic syndrome)という難病を抱えています。
唯一の治療法は骨髄移植。
世界中の2,700万人の骨髄バンク登録者のうち、ハンナちゃんに適合したのは、たったの3人。幸いにも、その中のドイツ人女性から骨髄を提供してもらえたことで、生き延びることができたそうです。
治療続きでずっと入院していたハンナちゃん。まだまだ油断は禁物だそうですが、退院できた今は、自宅で家族と一緒に穏やかな日々を過ごしています。
彼は、入院中に見ることのできなかった娘の成長を「もうこれ以上逃すまい」と、毎日写真を撮り続けているそう。
どうか元気に
成長してほしい
これらの合成写真は、少し過激な内容ですが
「ちゃんと大きくなって自分で料理をしたり、車を運転したりする姿を見たい」
という願いが込められているのだとか。
「僕の写真を見た人が、娘のようなドナーを待つ患者のことを知り、もっと大勢の人が骨髄バンクにドナー登録してくれるきっかけとなれば…」
そう願いながら、今日も彼は写真を撮り続けています。
Licensed material used with permission by Stephen Crowley