このふたりの赤ちゃんが「希望の光」と呼ばれるワケ
カメラの前で、キュートな笑顔を咲かせている「ふたりの赤ちゃん」。パッと見だと似ていませんが、イリノイ州で生まれた双子の女の子で、初めて迎える誕生日の記念に撮られたものです。これが今、アメリカを中心に話題を集めています。
理由は彼女たちが「レインボーベビー」であり、希望の光を運んでいるから、というのです。
ピュアな笑顔の裏に隠れた
悲しい出来事
花かんむりを付けて、ミルクバスに入るベビーたち。
「レインボーベビー」は、アメリカでは死産や流産の後に生まれた赤ん坊のことを意味します。そして、このふたりがそう呼ばれていることにも理由があるのです。この双子には、2才の時に溺死してしまったお兄ちゃんがいたそうです。ベビーシッターの家にいる間に起きた出来事でした。その後生まれたのが、写真に写っているふたり。
肌のトーンが違うふたりを最初に見たときには、母親のWhitney Meyerさんも驚き、戸惑ったといいます。
「もちろん可愛くてしょうがなかったけれど、実はドクターにこう尋ねたの。『Kalaniにはアルビノの症状がありますか?』って。看護師さんに『違います』と言われたけれど、どうしても気になって一週間後の検査の時もまた聞いたくらい。周囲も見た目がこんなに対象的なのは信じられないみたい」
「Kalaniはとてもエネルギッシュで、バナナを食べるよりボールで遊ぶのが好きなんだけど、もう1人はもっとリラックスしていて食べることのほうが好きなの」
この写真には
「強さと希望がある」
写真を撮影したフォトグラファーは母親のMeyerさんのことを、同じように子どもを失った悲しみに打ちのめされた人たちにとっての「光」だと言います。
また「失った男の子の想いを胸に抱きながらも前に進む、家族の強さと希望がある」と。SNS上でも
「素晴らしいわ!素敵な双子ね。他のレインボーベビーの写真とはまた違って、深みがあって良いわ」
「バカげた質問かもしれないけど、一卵性の双子かしら?だって本当に似ているんですもの。数え切れないくらい色んなことを両親に聞いてみたいわ。最高ね」
ちなみに、ふたりの赤ちゃんは二卵性とのこと。フォトグラファーが「この双子は、すでに多くの人の心を掴んでいるし、今後もそうなるだろう」と語るように、これからも人々の心を魅了し、光を与えてくれる存在になるのではないでしょうか。