大っきすぎる「赤ちゃん」との21年ぶりのバースデイフォト。
数奇な運命をめぐって、再びひとつになった家族を紹介します。その愉快でしあわせそうな写真は、なぜかちょっと笑ってしまうようなもの。
Rebecca HayesさんとDavid Wardさんは、息子Claytonさんが生まれたとき、恒例の「赤ちゃんと家族の記念写真」を撮影をしなかったそうです。
いま、Claytonさんは21歳。それが赤ちゃん役って!?
20年越しに、再び愛を育む親子
Rebeccaさんは高校生の頃に、Davidさんとの子供であるClaytonさんを妊娠しました。しかしその後Davidさんとは別れ、お互い別の相手と結婚して子供を持ち、それぞれの人生を歩んでいました。離れてはいても、Claytonさんのために友人関係を保ち続けていたふたり。
その関係性に変化が生まれたのは、2013年にRebeccaさんの夫が亡くなり、2015年にDavidさんの妻が癌で亡くなったことがきっかけでした。
お互いに最愛の人を亡くした悲しみを共有し、支え合うようになったRebeccaさんとDavidさん。やがて、ふたりの関係は友人同士から以前のようなロマンチックなものへと変わっていったのです。
そこでRebeccaさんは、大切な息子であるClaytonさんが生まれたときに家族写真を撮らなかったことを思い返します。
21年かかってしまってけど、生まれたときの喜びを写真に残すのはどうだろう?
こう提案したRebeccaさん。
最初は半分冗談のつもりで。「嫌だよ今さら、気持ち悪い」なんて一蹴される覚悟もあったそうです。ところが、父と息子の反応はそうじゃなかった。非常に乗り気で、すぐに撮影の日取りが決まったそうですよ。
しかも、「絶対思い出に残そう!」とClaytonさんの方がノリノリ。
せっかくのベビー写真を撮るということで、3人はフォトグラファーのDuffi Crowsonさんと念入りな打ち合わせをします。はじめは大きなテディベアやバスケットを使って演出するという案も出ていましたが、最終的には一番シンプルな、3人にスポットを当てたものに決定。
撮影を終えてRebeccaさん。
どうなるかわからないのが人生、ここ数年でそれを実感しました。行き先を知らずに、それでも私はここまで自分の選択をしてきて良かったと思います。今一番大切なものが手の中にあるんだから。
愉快で幸せそうな家族写真。これからまだまだ人生を歩んでいく3人にとって、この写真はきっといつまでも大切な記憶として残り続けていくことでしょう。