30年後に同じ場所で写真撮影してみると…
時を経て、同じ場所を訪れてみる。
長い間生きていれば、一度はそんなことをやってみた経験はあるはず。自分だけのお気に入りの場所がこの世界にあるということは、人生の大きな楽しみだったりする。
それは、カリフォルニア在住のLisa Wernerも然り。彼女は、30年前に訪れたフランスとドイツを再訪し、写真を撮影したようだ。
#1
フランス・ストラスブール
「ミニスカートを履いていたから、
足を組むことができなかったわ」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/103833/46af61e2375af94cc6d2ffdc174708a66694710a.jpg)
「木が大きく成長しているのが、分かるわよね」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/103834/fd0f09b615592b45a7aad0f9d8c24f453aab7a2d.jpg)
「橋には、綺麗なお花が加わったのね」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/103835/47ff32f3b4384820f6ede8214c4927660d4167f4.jpg)
「道路工事があったみたいだけど
全く同じ場所に立ってみたわ」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/103836/448b1ba919bb4ccce05b988de7d5ed9c5667e7a2.jpg)
#2
ドイツ・ハイデルベルグ
「橋の上で、30年前のシーンを再現するために
ドイツの学生に協力をお願いしたのよ」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/103837/4de17f268e080d9cf9d331a82ff72a032906434a.jpg)
「このくねり道は、『蛇の道』と呼ばれていて
『哲学者の道』へとつながるのよ」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/103838/22670e7f58a76a9159c48d0464c4bd7e2df0e11a.jpg)
#3
ドイツ・マインツ
「この彫刻おかげで、すぐに思い出せたわ」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/103839/d822dec3db4d3b36d5446235d68bacc561c7c126.jpg)
「エルトヴィレの近くにある
ワイナリーを見学できてよかったわ」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/103840/15d4c8cf33d9133c07bc158da443a44a3a9dcaa5.jpg)
#4
ドイツ・ケルン
「私、姿勢がよくなったと思わない?」
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/103841/57e4ac58b9e9a9d7b5a4ad01b907b0c26608bbbd.jpg)
驚くべきは、30年経ってもどの場所の景色もほとんど変わっていないこと。フランスやドイツは建物の外観を残したまま、内部に手を入れるリノベーションが盛んに行われるからだろう。次々壊されては立て直される建物が多く、10年もすれば、街の表情や印象が変わってしまう日本と比べれば、その差は歴然としている。
Lisaの写真を眺めていると、古い建物を大事にするヨーロッパの懐の深さを感じてしまう。今後は、東京オリンピックに向けてますます多くの外国人が訪れるだろう。「開発」を否定するつもりはまったくないが、その旅行者たちが数十年後に再び日本へ帰ってきた際に、懐かしいと思えるような街づくりもまた求められている気がする。
Licensed material used with permission by Lisa Werner