鮮烈に写る、母の死までの写真集。「1,029,398本の煙草」

James Friedmanさんは、30年以上にわたり母親の写真を撮り続けたフォトグラファー。でもそれは、愛のこもった温かな写真なんかじゃなかった。

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Photo by @James Friedman

「うちの家は機能してなかった。あの家で育った間、キスとか、そういう愛情表現を受けた覚えもない。僕の母は、子供のころ親からいじめられていて、11歳から死ぬまでタバコを吸い続けたヘビースモーカー。だから最初は、女性の喫煙者に警告を促すための写真として母を撮っていたんだ」

しかし、この行為は、やがてふたりの間に意外な発見をもたらすことになる。

「撮る・撮られる」
それだけの関係に芽生えた絆

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Photo by @James Friedman

「写真は9歳の時から撮るようになった。母は撮影のときだけ、僕に自分の時間をくれたんだ」

聡明でカリスマ的な存在でもある母の移り変わりを全部記録し、鮮やかに写し出した。でも本当に得られたのは、もっと別のものだった。

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Photo by @James Friedman

母親は決して出来栄えを見たがらなかったそうだが、それでも写真を撮り、一緒に過ごす時間は、ふたりの間になんらかの心のつながりを作っていった。

それは、あまりに淡く不確かなものだったかもしれない。でもこの積み重ねによって、初めて親子は近付きだした。

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Photo by @James Friedman

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Photo by @James Friedman

やがて母親が、その喫煙によって体を蝕まれ始めたときも、写真は撮り続けた。

「病気の間に撮らせてくれた写真は、母の最期のプレゼントだったんだと思う。治療中や痛みを伴うときみたいな、お世辞や虚栄なんて無理なくらい喜ばしくない状況でも、撮影を許してくれた」

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Photo by @James Friedman

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Photo by @James Friedman

最期が近づくにつれ、写真は病気になる前に撮っていたそれよりもずっと、ふたりの間で深い感情と意味を孕んだものになっていた。

母親は、息子の撮影を熱心に応援するようになった。そしてとうとう、最期の1ヶ月を迎える。

初めて確かめた
親子の繋がり

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Photo by @James Friedman

「母の人生の終わりが、すぐそこまで来ていた。ナースホームや病院を訪れたときに、僕らは初めて痛みを分かち合って、サヨナラのキスをするようになった。ついに、これまでの僕の家にはなかった『愛情表現』のやり方を見つけたんだ。それは、甘苦くて胸を刺すようなものだった。まるで、彼女の短い人生みたいに」

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Photo by @James Friedman

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Photo by @James Friedman

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Photo by @James Friedman

彼は、撮り続けた母親の写真を、彼女が生涯に吸った(であろう)タバコの数にちなんで、「1,029,398 Cigarettes(1,029,398本の煙草)と名付け、自身のオフィシャルサイトにあげている。

Licensed material used with permission by James Friedman
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