残り少ない時間を永遠にした、祖母と孫娘の写真。
去年のクリスマス前に大好きな祖母のEllenさんが癌の診断をうけたというBrittanyさん。悲しみに暮れるなか、今年に入り愛する人と結婚式を挙げることを決めました。
ただ、1つだけ大きな懸念が。それは、Ellenさんの体内では着実に癌が進行しているということ。Brittanyさんは、祖母が結婚式に出席できない可能性もあると思い、ある行動にでたのです。
未来はわからないから、
今「この瞬間」を。
その行動とは、ある日見つけた「無償の写真撮影」への応募。
「私の祖母は、去年のクリスマス前、ステージ4の乳癌と診断されました。癌は骨に転移し、酷い痛みに耐えています」
これは彼女が送ったメッセージの一部を抜粋したものです。Ellenさんが電話口で泣きながら「あなたの結婚式で一緒に踊れなくなるかも…」と、Brittanyさんに訴えた話も書かれていたそうです。
思いが届いたのか、Brittanyさんは撮影に選ばれました。
撮影日当日、2人は互いに手紙を読み合いました。どのような言葉が綴られていたかはわかりませんが、感極まって涙する姿を見ると、きっと忘れられない時間を分かち合ったことでしょう。
Ellenさんとしては、孫が知らない間にこのような撮影時間を準備していたことも、きっと驚きだったはず。
愛する人へ
ウェディングドレス姿を
Brittanyさんは、ウェディングドレス姿のお披露目もしました。この時ばかりは彼女も感極まる姿を隠せない様子。これまで抱えてきた不安、希望、悲しみ、愛情、すべてが溢れたような、そんな表情に見えます。
2人は互いの存在を確かめ合うように、しっかりと抱き合いました。そして、念願のダンス。
2人を撮影したフォトグラファーがSNSで写真をシェアすると、「感動するわ」「私もおばあちゃんに会いたい」など、多くの反響が寄せられました。その後メディアに取り上げられ、この話は拡散していったのです。
涙を流していた2人でしたが、最後にはこの笑顔。
今この時が一生続くことはないからこそ、私も自分の大切な人たちを思い切り抱きしめたくなりました。「愛してる」なんて恥ずかしくて言えなくても、心の底から大事に思っていることを、ちゃんと伝えたいと思うのです。