この写真で注目すべきなのは、花嫁でも花婿でもなくドレスである理由。

人生の晴れ舞台──結婚式がこう形容される重要なセレモニーであることは、よく分かります。ただ、誤解を恐れずに言えば、多大な費用がかかるのは欠点。ウェディングドレス一着つくるのだって。

ドレスは女性にとって絶対になくてはならないもの。でも、経済的に余裕がない人だっているわけで。そんな女性たちにしあわせを運ぶと話題になった、ウェディングドレスがある。

経済的に困難な人のため
「ウェディングドレス」を寄付

Dawnetta Heinzさんは、引っ越しの準備で部屋を片付けていたある日、結婚式で着た思い出のウェディングドレスを見つけました。

そのまま新しい家へ持っていく事はできたものの、せっかくなら他の人にも着てもらおうとFacebookのコミュニティーサイトで呼びかけました。

「結婚式にあまり費用をかけられない人に、私のウェディングドレスを使って欲しいです」

すると、驚いたことに700人以上もの女性が興味を示したんだとか。それもそのはず、ドレスは買い取りではなく「寄付する」という名目だったから。

ていねいにビーズが施され、細部まで手がかっているドレス。それが無料で手に入るかもしれないのだから、これほど嬉しい話はありませんよね。

寄付した理由は
「ホームレス経験があるから」

Daily Mail」が報じるところによれば、ドレスはDawnettaさん自身もセールで売られていたのを見つけ、数百ドルで手に入れたものだそう。もちろん、結婚式で身にまとった思い出の一着。保管しておくこともできたはず…。でも、どうして手放す決心ができたのかを聞いてみました。すると、予想もしない返事が。

「本当言うと、私以前ホームレスになった経験があるの。だから、どれほど必要なものでも購入することができない人の気持ちが、とてもよく分かるんだろうな」

女性から女性へ、幸せを運ぶウェディングドレス。

自らの経験を振り返り決断したDawnettaさんから感じることは、大それたことをしなくても、自分なりのやり方で困っている人を助けることはできるのだということ。これからもあのドレスが、たくさんの女性を幸せにしていきますように。

Reference:Daily Mail
Licensed material used with permission by Dawnetta Heinz
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。