地上からは絶対に見れない「雲のうえの世界」
生きていると感じられるから──
これはイタリア人フォトグラファー、Roberto Berteroさんの言葉。彼のHPには、アルプス山脈の、雲より高い場所で撮影された写真が掲載されている。
地平線を虹が覆ったようなグラデーションカラーの空に、ふと見上げると落ちてきそうなほど近くにある星々。
じっくり見ると時間を忘れそうになる。
Robertoさんはドローンを一切使わず、自らの足で山を登り撮影している。標高は約3,000〜4,000m。−20℃の極寒のなか撮影に及んだこともあるそう。
どうしてそこまでして登り続けるのだろう…。この問いを彼に投げかけた時に返ってきたのが、冒頭で紹介した「生きていると感じられるから」という言葉だった。
その場所へ行ったことがない私にとって、写真の中の景色はまるで手が届きそうで届かない天国のようにも思えた。そもそも天国がどんな場所かなんて誰も説明できないけれど、きっと写真にうつっているような、空も雲も地平線もすべてが交差する、穏やかで優しい場所なんだろう。
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Licensed material used with permission byRoberto Bertero