アメリカ社会の「希望の光」となる写真
最近、困っている人に手を差し伸べている人を見かけましたか?
「他人を想う気持ち」は、多くの人の心を動かすパワーがあるのだと、改めて実感させてくれる写真が、今注目を集めています。
ショッピングセンターで目撃した
「優しさの瞬間」
この写真を撮ったのは、偶然近くを通りかかったPaula Accorsi Picardさん。場所はショッピングセンターの中。左側に立っている老人はエスカレーターの前で不安そうに立ち止まっていたそう。後に続こうとしていた人たちが足止めを食らう中、「何か助けは必要ですか?」と声をかけたのが右側に立っている若者でした。
話をよく聞いてみると、以前エスカレーターのトラブルに巻き込まれたことがあり、乗るのが怖いという。だから若者は、そっと腕を差し出したのです。その光景に胸が熱くなったPaulaさんは、スマホで撮影せずにはいられなかったのだとか。
約45万いいね
「暗闇の中の希望だった」
その後PaulaさんはFacebookに写真を投稿。約45万人の「いいね!」が集まりました。
ですが、なぜこれほどまでに、人の心を打つ結果になったのでしょう。もしかしたら、今のアメリカ社会の状況が関係していたのかもしれません。Paulaさん、実はこのような言葉を投稿に添えていました。
「今夜もニュースを見れば、分裂、人種間の争い、政治的な中傷合戦、銃撃などばかりが目につくわ。ひとりの人間が見知らぬ人を助けた今日、暴力、人種、年齢、政治、その他社会的な境界線は薄くなったの。
私はふたりを抱きしめたい気持ちになった。どこの誰かはわからないけれど、あなたの家族とあなたに感謝よ。だから皆さん、逆境にめげずに希望の光を探しましょう」
困っているお年寄りに今時の若者がそっと手を差し伸べる。一言で言ってしまうとただそれだけのことなのですが、やっぱりこれってなかなか難しいこと。加えて、暗いニュースばかりを目にする昨今だからこそ、その行動はより輝きを増したのかもしれません。