祖国を出たがるアメリカ若年層、理想の移住先トップ3には日本が

世界的な移民大国と思われがちなアメリカだが、その一方で、米国生まれの約300万人が他国での新たな人生をスタートしているらしい。

何故、アメリカの若者は祖国を離れようとするのか?

彼らが移住を考える背後には、銃社会や政治情勢といった、我々日本人の感覚からは想像もつかないような背景が潜んでいるらしい。

海外移住を考えるZ世代たちの声

学習アプリ「Preply」の調査によると、移住を希望する理由として母国への不満を挙げた回答者は過半数を超え、「社会保障が充実している国にいきたい」「アメリカの政治情勢にうんざりしている」と答える人も多いという。

また「銃乱射事件が多発する現状を見て移住を考えたくなった」と答えた人は約6割までに達している。海外移住を考えるZ世代たちの声から、アメリカの現状を悲観する思いが垣間見える。

 

次はジャパンドリーム?日本にチャンス到来

彼らが移住先として選ぶ国の上位3ヵ国には、イギリスとカナダに次いでなんと日本が挙げられていた。

移住先としてアジアNo. 1に輝いた理由には、「異文化を体験してみたい」という興味深い意見が。世界的に顕著な“ジャパン・カルチャー”への憧れが影響しているようだ。

これは趣味の領域に止まらず、独自の価値観や暮らし方は、新たな住みやすい場所としてアメリカ人の興味を引いていることが分かる。

「日本ファン」の獲得を目指して

人口の減少により内需が低下し、経済規模の縮小が浮き彫りになっている日本。

新たな住み手を迎える時が迫っているとすれば、アメリカの若者が見るような、世界に誇れる日本文化の“価値”を強化する必要性があるのではないだろうか。

こうした国家単位の魅力を高めるためには、政府が長期的に支援をしていく必要性が出てくるだろう。身近な例としては、K-POPや映画をはじめとするエンタメ強化に取り組んだ韓国などは良い例だ。

日本政府も「クールジャパン」イニシアティブによって、世界に誇れるアニメやマンガ、ゲーム等のコンテンツ、ポップカルチャー、ファッションなど、外国人が“クール”と捉える要素を国の経済成長につなげる戦略に取り組んでいる。

これらを、エンタメを超えて「暮らしやすさ」の感覚に繋げることができれば、先のアメリカ人をはじめ、世界的な住みたい場所としての評価も高まっていくはずだ。

世界はもっと広いはずだ。──そう思っているZ世代は、アメリカにもいた。

彼らの世界を広げる可能性が日本にあるのであれば、それは、国際社会に対して悲観的になりがちな日本の若者にとってハッピーなニュースと言えるかもしれない。

 

調査の詳細は、Preplyの公式ブログからチェック。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。