広がる「もうひとつのパンデミック」。救いの手を差し伸べるのは、一本の電話

新型コロナウイルスのパンデミックから、もうじき2年。ようやく収束へと向かい始めた一方で、新たなパンデミックが起こりつつある。

それは、医療従事者たちのPTSD。じつに、イギリスでは5人に2人もの医療従事者がPTSDに苦しめられており、事態は非常に深刻。

毎日のように生死と向き合う、彼らの精神的負担の大きさは言うまでもない。

“Emergency Services Day(=9月9日)”にともない、少しでも彼らを助けようと動いたのが「Frontline 19」だ。

まずはこの動画を観てほしい。

© Frontline 19/YouTube

「Hopeline 19」なる専用ダイヤル。「0808 19 665 19」にコールすると一般の人々から医療従事者へ、感謝と激励の言葉を伝えられるというものだ。

当たり前のことだが、人々を救う医療従事者たちだって人間。ささやかな感謝の言葉に救われることもある。

「Hopeline 19」はイギリス専用のダイヤルだが、このような活動が世界中に広がることを願わずにはいられない。

お互いに手を取り合って、それぞれができることをして支え合う……そんな社会になるきっかけを1本の電話が結んでくれる。

Top image: © iStock.com/FatCamera
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。