メール、電話なんてもう古い!テレパシーでの意思疎通が実現へ

テレパシーを使ってパートナーに向かって「帰りに牛乳買ってきて」なんてメッセージを送れたら便利なのに・・・。そんな想像をしたことはありませんか?最新の研究では、実際に脳波を送ったり受け取る実験が行われているようです。もうSFの世界の話ではなくなるかもしれません!

脳波を送受信する方法

他人の脳へ情報を送る方法は、脳細胞同士の情報伝達を読み取ることから始まります。脳細胞は、シナプス伝達と呼ばれる電気的な刺激によって情報伝達を行っており、運動、記憶、認識、感情を司っています。これらは電気的に読み取ることができ、脳波を読み取る技術はすでに人工内耳など、人間の脳の機能を補うために使われているものでもあります。

さらにそれをインターネットに繋ぐ実験が既に行われているというから驚きです。

インターネットを使って
脳波で挨拶を行う実験

2014年8月の段階で、伝達機器とインターネットを接続し、インドからフランスへ意図的な思考を送信することに成功しています。こんにちは=「1」、さよなら=「0」として、送信者が「1」か「0」をイメージすると、受信者は一瞬のひらめきと同じように相手の思考を受信。やがてこの信号を「こんにちは」と「さよなら」に置き換えることができるようになったと言います。

テレパシーで
遠隔操作もできる?

現在は脳波に含まれる様々なノイズの中からコミュニケーションを図れる信号を洗い出す作業が行われています。ここから生成された信号を使って、受信側の頭皮外側から、磁界によって脳の運動野に電流を起こし、意図した通りに相手の手足を動かすことができるようです。

2013年には、ラット同士を機器でつなぎ合わせた実験では、最終的に人間がラットの尻尾の動きをコントロールできたとも伝えられています。

この技術には、倫理的、法的な問題が多分に含まれてはいるものの、認知行動療法や、心理療法の分野では大きな可能性が期待されています。将来的には、他の惑星にいるロボットを思った通りに操るなど、SFのような世界を実現してくれるかもしれません。

Reference:IFL SCIENCE
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。