質問です。「エッフェル塔はなんのために建てられた?」

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

「エッフェル塔」が開業した日

フランスはパリを代表する建造物「エッフェル塔」。

新型コロナ感染拡大前には年間で600万人以上の観光客が訪れた、フランスだけでなく西ヨーロッパのなかでももっとも高い人気を誇る観光地のひとつです。

今から133年前の今日3月31日は、そんなパリのシンボルであるエッフェル塔が開業した日です。 

現在は電波塔としてパリ市民の生活に欠かせないインフラ的な機能ももつエッフェル塔ですが、そもそもは今とはまったく異なる目的のために建てられたものでした。

300m(※)の高さを誇る鉄筋の構造物が作られたのは、1889年。フランス革命から100年を記念して開催された「パリ万国博覧会」の年です。エッフェル塔は、その万博を記念する“モニュメント(作品)”として建てられたものだったのです。

「......そのためだけに、あんな巨大なものを?」

そう感じた人も少なくないでしょう。そして、当時のパリ市民のなかにも同様の思いを抱いた人は多かったようで、その存在に批判的な声も多く上がったとか......。

パリ万博の開催から約20年後、モニュメントとしての役目を果たし“お役御免”と判断されたエッフェル塔は解体される予定でした。が、そこに手を差し伸べたのが、当時のフランス軍。軍事用の通信施設への転用を目的として塔は保存されることになったのです。

そんな歴史をもつエッフェル塔ですが、“生みの親”のひとりがアメリカはニューヨーク・リバティ島に屹立する、あの「自由の女神」と非常に深い関係にあるのをご存知ですか?

自由の女神像は、アメリカの独立100周年を記念してフランスから贈られたものなのですが、女神像とパリのシンボルの設計には、ともにアレキサンドル・ギュスターブ・エッフェルなる技師がかかわっていました。

そう、エッフェル塔の名前の由来となった人物です。

2024年の夏季オリンピック・パラリンピック開催に向けて、これからますます注目が集まるであろうフランス・パリ。

2年後には、天高くそびえるエッフェル塔を眺めるように、人々が顔を上げ、女神像の正式名称である「Liberty Enlightening the World(世界を導く自由)」を体感できる日々が訪れていますように......。

※通信用のアンテナ部分を含めると324m

Top image: © iStock.com/encrier
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