完成まで630年以上。世界最大級の「ゴシック建築」

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ケルン大聖堂が完成した日

ガウディの没後100年にあたる2026年の完成を目指していたものの、新型コロナウイルスの流行による観光客の減少で遅れが生じることが発表された、バルセロナのサクラダ・ファミリア教会。

当初、完成まで300年以上を要するとされていた建設工事ですが、その見積もりを大幅に短縮(約144年)したのが、3Dプリンターや3D構造解析をはじめテクノロジーによる設計技術の進歩です。

それとて、1世紀半

そのサクラダ・ファミリアの工期と比較しても、圧倒的に時間を要した建造物があります。それが、ドイツの文化都市ケルンにそびえる「ケルン大聖堂」。今日の主役はコチラ。遡ること141年前の今日(8月14日)、約632年の歳月をかけて完成しました。

正式名称「ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂(Dom St.Peter und Maria)」は、ゴシック建築の聖堂としては世界最大級。塔を含めた高さがおよそ157mというから、ビルの階数にしたらだいたい40階くらい。ケルンを訪れたことのある人ならば、その迫力に圧倒されたことでしょう。

それにしても6世紀って……あまりにも永すぎやしませんか。

じつは、現存する大聖堂は建て替えや火災による焼失で3代目。建設がスタートしたのは1248年のこと。1320年には内陣がほぼ完成していたものの、16世紀に入ると宗教改革による極度の財政難に陥り、建設が頓挫してしまいます。

その後、建設中止と再開を何度も繰り返し、バイエルン王ルートヴィヒ1世の援助を受け本格的な工事が再開されたのは、1842年のこと。こうして、632年かけてどうにか完成までこぎつけたというわけ。

規模も様式もほぼ同じミラノのドゥオモ(ミラノ大聖堂)の建設期間が約427年だそうだから、やっぱり当時の技術力をもってすると、時間も資金もかかったということでしょうね。

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