エジプトでミイラがお引っ越し!その式典が荘厳すぎる……!
4月3日、エジプトの首都・カイロが煌きに包まれた。
国家プロジェクトということもあり、荘厳なパレードと共におこなわれたこのイベントの目的は、22体に及ぶファラオのミイラたちのお引っ越しだ。
博物館再編計画の一環として、「エジプト考古学博物館」から約5km離れた場所にある新しい「国立エジプト文明博物館」に古い順で移動が実施されたという。
© Experience Egypt/YouTube
移動したミイラの多くは紀元前1500年代~同1000年代のものと推定されており、いずれもエジプトの国宝になっているもの。
輸送にあたって、使用する道路の再舗装がおこなわれたほか、車内ではミイラを傷めないよう窒素を充塡した専用カプセルが使用されたようだ。
なんともお金のかかったパレードであるが、これはエジプトの戦略。
GDPの15%を観光業に占めるエジプトは、新型コロナウイルスの影響で経済的打撃を大きく受けている。4月に全面オープンする予定の「エジプト文明博物館」を大きく宣伝し、観光客を取り戻そうとしているようだ。
なお、移動先の博物館での新展示プランは日本人建築家の磯崎新氏が手掛けているとのこと。
新型コロナウイルス収束後の旅行を計画している方は、エジプトを選択肢に加えてみてはどうだろう。
Top image: © givaga/Shutterstock.com