「アートは引っ越しのときに買う」論

「週末どの展示を見に行こうか?」
「あの作品めっちゃ良かったよね」
「前回見逃したから今度は絶対!」

なんて話で盛り上がっていても、アートを買った経験がないなんてことはよくある話。

購入する背景は様々だし、金額もピンキリだ。憧れの家具や洋服と同じ感覚で買っているという意見もある。

中目黒高架下の並びにあるギャラリーで、そんな話をしていた。

artless appointment gallery
〒153-0051 東京都目黒区上目黒 2-45-12(MAP

ギャラリーは、“クラフト”をテーマにストーリーのあるお茶とコーヒーを提供するカフェ、artless craft tea & coffeeのなかに併設。

ここでは、5月7日までの間、現代アートのセレクトショップ、WALLS TOKYOとの共同展示が開催されている。

アニッシュ・カプーア、アンディ・ウォーホル、ジュリアン・オピーの作品が鑑賞・購入できる。「ほら!ウォーホルですよ!」という感じじゃないものがあって楽しい。

平日は購入希望者のために、予約制のプライベートビューイングを案内中だが、土日・祝日の11:00-20:00の間は、予約なしで誰でも鑑賞可能。気軽にお茶を飲みにフラッと立ち寄れる。

アートはよく売れている

展示に訪れると、オピー作品はすでに完売だった。まとめ買いされたと聞いた(閲覧はできる。別の作品を展示する予定もある)。

ギャラリーを運営するartless Inc.の川上 シュンさんは「最近は珍しくない」と言っていた。

聞くと、アートはよく売れている。人気があるのは50〜100万円の価格帯。多くは投資目的であり、買い手は利回りを考える富裕層がほとんどだ。

が、金額的にリスクが低く、購入して数年後に値段が飛躍的に上がる可能性もあるため、幅広い層に買われているとも聞いた。こんな意見がある。

買いどきは「引っ越し」のとき

子どもが大きくなったタイミングで、それまで住んでいたマンションを売る。その資金を使ってより広い家を買う。そんな家族をイメージするとわかりやすい。

新居の壁紙や設備を選ぶように、お気に入りの作品を購入する。部屋に飾る。豊かな気持ちで生活を送る。引っ越しとともに売却する。その資金で新しいアートを買う。

このサイクルを繰り返す。

株価を見るように機を見計らっているわけではなく、模様替えや引っ越しがきっかけになる。

家を建てたり、買ったり、リノベしたり、多拠点生活を始めたり、オフィスを移転したり……。新たな空間を必要としている時に、アートを買うきっかけは生まれる。そりゃそうだって話なのだけど、大きな買いものをするときほど、この選択肢を覚えておきたい。

庭付きの家に木を植えてその成長を楽しむ代わりに、壁にかけた作品やその作家の活動を見守ってもいい。来客への説明にも熱が入るだろうし、ついでに値段が上がるかもしれない。

多くの富裕層が、作品を購入しても封を開けず、そのまま倉庫にしまってしまうという話を聞いた。売ってお金にはなるのだろうけれど、それではなんだか味気がない。

暮らしの雰囲気に合わせて好きなアートを買う。生活の変化とともに手放す。新しい作品に刺激を受ける。売ったものは人から人へと渡っていく。その輪のどこかに自分がいる。そう思うと気持ちも高揚する。ついでに値段が上がるかもしれない。

そんなことを考えながら話していたら、あっという間に時間が過ぎた。

となりには、ギャラリー、カフェ、セレクトショップの運営をする、artless Inc.のオフィスがある。中を覗くと壁にカウズの大きな作品がいくつか飾られている。こちらもWALLS TOKYOで販売中。

Webに掲載されている作品はどれも買えるが、文京区にあるショップへ鑑賞しに行くのもオススメだ。植物園が近くにある静かな空間で、ゆっくりと過ごす時間は心地いい。

ポップアート好き、グラフィック好きはもちろん、引っ越し好きな人も、ぜひ。

Licensed material used with permission by artless Inc.
2014年に文京区にオープンした『WALLS TOKYO』は、アートのセレクトショップだ。日本国内には数多くのギャラリーが存在し、そのほとんどで作品購入は...
1日ではまわりきれないほど大規模な、街全体を活用した展示の概要が発表された。
美術館などのアート施設が近くにない人にも、アートを届ける素敵なプロジェクト。
まさかアンディ・ウォーホルとジャン=ミシェル・バスキアとキース・ヘリングのTシャツが、全部あわせて5,000円以内で買えるとは! 
「Girls Don’t Cry」「Wasted Youth」のデザイナー・VERDY氏が原宿の新名所「ONE」で開催した裏ポップアップを緊急レポート&直...
薄い焼き菓子にチーズやクリームを挟んで食べるイタリアの伝統お菓子「チャルダ」専門店La Cialda〒152-0035 東京都目黒区 自由が丘1丁目25-...
新年を迎えたところで心機一転、引っ越しを予定しているあなたへ。「Elite Daily」に寄稿するライター、Briana Bellさんが「引っ越しをする際...
前篇では、GoogleやWeWorkといった企業の事例を交えながら、これまでは趣味・娯楽としての側面が強かったアートがビジネスにおける必須科目となりつつあ...
「ペーパードレス」とは、文字通り紙で作られているドレス。1960年代、アメリカのポップカルチャーから生まれ、アンディ・ウォーホルをはじめ多くのアーティスト...
いま、欧米ではビジネスの場においてアートが注目されています。私自身もGoogleやWeWorkといった企業にアーティストとして呼ばれることも。なぜか?アー...
「Spiritual as Fuck(めっちゃスピリチュアル)」というメッセージが書かれたヨガマットです。
ビジュアルアートディレクターKouhei Nakamaによる、モーショングラフィック作品『Maki'n Moves』は、きっと精神を解放させて、深く考えず...
Netflixオリジナル作品『アート・オブ・デザイン』は、今世界中のクリエイターが注目しているドキュメンタリーだ。デザインやアートのドキュメンタリーって聞...
マスメディアの広告は商品を宣伝するが、アートは、人間や社会にとって大切なものを宣伝している。幸運なことに、僕たちのまわりには多くのアートがある。広告では忘...
過去にリオデジャネイロのファベーラやケープタウンのシャンティタウンを色鮮やかに変えてきたアーティストeL Seed。そんな彼がカイロの街に描いたアートを改...
遊牧民族のように引っ越しをどんどんするタイプの"ジャパニーズ遊牧民"の方、要チェックです。
着物の襟からおっぱいポロリしている女性のイラストが描かれた、“ちょっとエッチな日本酒”「ゆきおんな」。この冬限定で、12月15日から販売中。
家族のもとで暮らし、安定した仕事に就き、休日は地元の友人に会う。たしかに、これもステキな人生ですが、果たしてあなたにとって「最高の人生」と言えるでしょうか...
ストリートアートの世界で、女性の作品は軽視されがちだと考えるアーティストのNINAが立ち上げた女子のためのグラフィティキャンプ。少しでも興味のある若者たち...
ニューヨークで活動するアーティスト、山口歴の作品が「WALLS TOKYO」に展示中だ。会期は10月8日まで。絵具の筆跡を貼り合わせる表現手法「カットアン...
新宿の人通りは相変わらず多い。電車を降りたら、ミライナタワー改札を出て、NEWoMan(ニュウマン)の5階へ向かおう。目的地は、LUMINE 0(ルミネゼロ)。
サンフランシスコ近代美術館のサービス、「Send Me MOMA」はキーワードや絵文字を送ることで収蔵品からそれにあったアートを紹介してくれるというもの。...
ブルックリンのゴワナス地区にある「Gowanus Printing Lab」。ここは、“素人さんも歓迎”のシルクスクリーンプリント・スタジオだ。アンディ・...
ギャラリーや展示会、イベント会場、音楽とアートを同時に体感できる場は幾つかありますが、そのふたつを融合させた「壁掛けスピーカー」が登場しました。クラウドフ...