街全体をデザインとアートで染める10日間

1日ではまわりきれないほど大規模な、街全体を活用した展示の概要が発表された。

第2回目を迎えるデザインとアートの祭典『DESIGNART TOKYO 2018』だ。

10月19日(金)〜10月28日(日)までの10日間、表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿/代官山・中目黒/六本木・広尾などのショップや施設、ギャラリー、貸しスペース、100箇所以上に、デザインプロダクトやアートワークを展示する。

大盛況だった昨年と比べ、規模を1.5倍に拡大。7万人の来場者数を見込んでいる。

本当に気に入ったものを持つ喜びを
私たちは感じられているだろうか

週末どの展示を見に行こうかと迷うことはある。友だちや恋人、家族と、見たアートの話で盛り上がることも珍しくない。好きな作家もいる。だけど、作品を買った経験はない。

そんな人に『DESIGNART TOKYO 2018』のメッセージはどう見えるだろう?

 

「産業革命後のイギリスで始まったアーツ・アンド・クラフツ運動は、日本の民芸運動へと波及していきました。当時と同じように、今も大量生産によって安くて便利なものがどんどん手に入りやすくなっています。私たちは、本当に気に入ったものを持つ喜びを、感じられているでしょうか」

 

イベントエリア内に設置されたものは、購入できるように、なるべくすべて価格が表示される。

発起人のひとりである、クライン ダイサム アーキテクツのアストリッド・クラインさんは、展示作品を体感し、買うことを通じて得る体験を、「幸せを家に持ち帰る」と表現している。

デザインプロダクトやアートワークは
買いやすくなっている

同じく発起人のひとりであるMIRU DESIGNの青木 昭夫さんは、インテリアローンやショッピングクレジットを推奨することで、購入しやすい環境が整ってきていると話した。

2000年代に、10万円を超えるモバイルデバイスを若者が購入するようになった例をあげた上で、分割で良いものを長く愛用する仕組みを導入し、店舗数を30店舗近くまで拡大することに成功したインテリアショップの事例を紹介した。

そのほか、2015年から始まった税制優遇処置によって、100万円までの美術品が経費で購入できるようになり、会社の資産として作品を購入する人が増えているというコメントもあった。

TOKYOからムーブメントを起こす
出展費用無料の参加枠を用意する

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2018年のイベント名に「TOKYO」を追加した理由は、これをきっかけにして世界中の都市に向けて東京からムーブメントをつくっていくという意気込みにある。

目的は、国内外のデザイナーやアーティストが積極的に交流し、歩くだけで感動するような元気な街をつくりだす、場を生み出すこと。

とくに強調していたのは、30歳以下の若手アーティストやデザイナーを対象に、出展料無料の参加枠を設けたプロジェクト「UNDER-30」だ。

応募作品の中から、デザイナート発起人のメンバーが5組を選出する。応募は4月30日(月)まで。自薦他薦は問わない。ショップやブランド・メーカーとマッチングを行い、作品発表の場を提供する。

 

「様々なデザインやアートのイベントを見てきましたが、多くの場合は経済的に成り立たず、継続が難しい。生意気ながら、デザイナートは30年イベントを続け、産業化のための環境を整備すると宣言しました。

東京は世界屈指のミックスカルチャー都市。伝統やテクノロジーと分け隔てなく接することができます。ここから、10年、20年先の文化発展を見据え、若手クリエイターやクリエイティブ関係者による想像を超える化学反応を生んでいきたい」

街全体をデザインとアートで染める10日間

デザイナートは、世界最大級の国際家具見本市ミラノサローネと同様に、街中に展示されたデザインとアートを数日かけて楽しめる祭典を目指している。

期間中は、バスなどの交通機関を使った回遊システムの導入も計画中。ショップやカフェ、商業施設も会場となるため、イベント来場者以外のアクセス数も計り知れず、集客や認知拡大といった出展者のメリットも大きい。

グランドコンセプトは「Emotions〜感動の入口〜」。

第一線で活躍するアーティスト藤元明氏と建築家永山祐子氏の、初の大型コラボによるインスタレーションや、外交関係樹立150周年を迎えたパートナーカントリーであるスウェーデンのデザインプロダクトに加え、気鋭の作家たちによる作品展示が、10月の街を染める。

Licensed material used with permission by DESIGNART TOKYO 2018
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