アートディレクターが「将棋の駒」をデザインすると…分かりやすくなる
これは、アートディレクターの手によってリメイクされた「将棋の駒」。単純明快で、伝わりやすく、客観的な美しさも備えている。だけど…それぞれの役割を識別する“文字”がない!?
ひと目で動きが分かる
文字で表現しない「駒」
大変明解。大明駒(たいめいこま)。
というキャッチコピーのとおり、デザインの意図さえ読み解いてしまえば、これがとっても分かりやすく、将棋のルールを知らない人や、漢字の読めない海外の人でも楽しんで将棋が指せるよう設計された、ユニバーサルなデザインであることに気づく。
じつはこの大明駒、図柄がそのまま各駒の動きを表している。通常の駒の「名前」と「動き」を覚える前段階として、初心者でも視覚的にそれが分かる意匠だ。
デザインで伝える
将棋のルール
ゴールド、シルバー、ブラック、たった3色の使い分けで全40駒の動きに個性をつけた。以下、その一部をご紹介。もともとの駒が成駒(敵陣3段目に進んだ際こまを裏返す)となった右側のデザインにも注目して欲しい。
初心者が見落としやすい、対戦相手の駒の動きも視覚的に把握できることで、将棋の楽しみにより早く触れられると思います。
とは、この大明駒の考案者でデザイン&ディレクションスタジオ「FUNDAMENT」アートディレクター、稲葉大明氏のことば。ちなみに、自身の名を配した意匠駒は、今年の「グッドデザイン賞」を受賞。注目度は上がりつつある。
初心者でもOK
いざ、勝負!
駒木地は、楓(9,720円)と斧折れ樺(16,200円)の2種類。ともに将棋の町で知られる、山形県天童市産の駒を使用。この木地の色合いも、3色とともに大明駒の美しさを演出する大切な要素だ。
興味のある人はこちらから。将棋盤は別途必要だけど、年末年始の帰省の際に、家族と一局なんていいかもしれない。
Licensed material used with permission by TAIMEI KOMA [FUNDAMENT]・TAIMEIKOMA [FUNDAMENT PRODUCTS]